東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンターとカーブスジャパンとの共同研究成果として、下記の主な成果を明らかにしました。
【研究のポイント】
⚫ 健常な中高年以降の女性を対象に、約4ヶ月のサーキットトレーニング(注1)介入群において、認知機能の中でも実行機能(抑制機能:妨害される情報に惑わされずに注意を向ける脳機能)と、記憶機能(覚えた情報を正しく区別して思い出す脳機能)の改善が認められました。
⚫ サーキットトレーニングを行うことによって、免疫・炎症制御(炎症を抑える働きや免疫細胞の活動に関わる働き)、血管新生(新しい血管をつくり、組織に酸素や栄養を届けやすくする働き)、組織修復(傷ついた細胞や組織を修復する働き)に関する血中タンパク質の変化が認められました。
⚫ サーキットトレーニングを習慣的に行うことは、認知機能及び身体の健康に関する維持・向上を促す可能性が示され、将来的な健康寿命延伸に資する知見が得られました。
【概要】
東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンターの瀧靖之教授らの研究グループは株式会社カーブスジャパンとの共同研究により、約4ヶ月にわたって習慣的なサーキットトレーニングに参加することが、中高年以降の女性の実行機能や記憶機能の改善につながる可能性が示されました。さらに、血中タンパク質の網羅的解析により、免疫・炎症制御、血管新生、組織修復に関連するタンパク質に変化が認められました。これらから、習慣的なサーキットトレーニングを実施することが、認知機能の改善に加えて、全身の状態を反映する血中タンパク質にも影響を及ぼす可能性が考えられます。本研究の知見は、運動を行なっていない方でも、容易に実施可能なサーキットトレーニングが認知機能や身体機能の健康に関する維持・向上に役立つ可能性があると考えられます。本成果は、2026年6月23日に科学雑誌 Frontiers in Sports and Active Living にオンライン掲載されました。

図1: Stroop課題とソースメモリ課題の結果 (Soga, …, & Taki et al (2026) Frontiers in Sports and Active Livingから抜粋)
【用語説明】
注1. サーキットトレーニング:株式会社カーブスジャパンが提供する筋力トレーニング(筋トレ)+有酸素運動(ステップボード)+ストレッチを組み合わせた運動プログラム(下図参照)

【問い合わせ先】
(研究に関すること)
東北大学加齢医学研究所 スマート・エイジングセンター
教授 瀧 靖之
TEL: 022-717-8952
Email: nmr_office*grp.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)
(報道に関すること)
東北大学加齢医学研究所 広報情報室
TEL: 022-717-8443
Email: ida-pr-office*grp.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)