白石 泰之
Yasuyuki Shiraishi
 

さざなみのように

少し自由を想う



当然、音出しはお手の物で、どうやら時には強弱をつけているようです。鳴き方はふた通りにわけています。
スマホは便利なもので、撮影したものを再生すると風や小川のせせらぎのなかに、かなりしっかりと録音されていました。意外なことに、手もとの音に呼応して、目の前の草むらからさざなみのように鳴き声が広がりました。

どうやら誰かが翅を揺らしてキシキシと音を出すと、あたりのものも一斉にさんざめくらしい。おそらく多く音を発することには、何か皆に共通して役に立つものがあってのものだろうと思われるのですが、雑踏ほどではなくとも自然の環境の中でも粒が立って存在するようになりおもしろいものです。

何者かが振るタクトにならい、一方で自ら危険を察知すると鳴き止む。このような個の性質が集まり、少し派手な蛙や鳥たちの鳴き声にも等しく聞こえてきます。

今年の年の瀬を迎えるにあたり、泉が岳のバッタから自由のために生まれた仮面ライダーに思いを寄せる日々です。来年はよい年となりますように。

名 前:白石 泰之(しらいし やすゆき)

出身地:埼玉県
趣味:音楽、自然散策など
分野名:非臨床試験推進分野