小笠原 康悦
Koetsu OGASAWARA
 

ふぐ料理への挑戦

コロナ禍で包丁さばきが上達しました。
 



「ふぐは食いたし命は惜しし」と言われるように、とてもおいしい食材ですが、ご存じのように猛毒、テトロドトキシンを持っています。毒はマウスの致死量で表記されていて、マウスを扱う研究者としてはついつい興味をもってしまいます。ちなみに、ふぐの肝臓1グラムは1万マウスユニット、つまり1万匹のマウスが死んでしまう毒量で、ヒトの致死量に相当するのだそうです。ふぐは毒をもっているので、ふぐ調理師の免許がないとさばくことができません。でも、冬になるとやはり食べたくなります。留学中、外国人から見ると「なぜ日本人は猛毒のふぐを食べるのか。」、と不思議がられたとともに、彼らも「食べてみたい。」と言っていたのが思い出されます。そこで、いろいろ探してみたところ、ふぐ調理師が毒の部分を除去した「身欠き」だったら、素人の私でも調理できることが分かりました。三枚におろし、表面をあぶってうまみを濃縮させ菊盛に挑戦です(写真1)。残りの部分はてっちりへ。まだまだ未熟ではありますが、格別のおいしさでした。

名 前:小笠原 康悦(おがさわら こうえつ)

出身地:秋田県
趣 味:スキー
分野名:生体防御学分野