中村 能久
Takahisa Nakamura
 

ハロウィン

秋になくてはならないもの。
 



アメリカでは、ハロウィンは収穫祭を起源とする文化に根づいたお祭りです。特に、お子さんのいるご家庭では秋の一大イベントで、家のデコレーションからお子さんの仮装準備、そして“Trick or treat”用のお菓子の購入など、家族総出で楽しみます。我が家でも細やかながら家をハロウィン仕様に電飾で光らせ、また5歳の娘はご希望のディズニー・エルサの衣装をまとい、近所の家々を“Trick or treat”の掛け声とともに回り袋いっぱいにお菓子を集め楽しんでいました。

ハロウィンになくてはならないものは、悪魔たちを退けるために使われる“Jack-o’-Lantern”というカボチャの提灯です。毎年10月にもなるとスーパーマーケットやファームで大きなカボチャが売られ始めます。ハロウィン前には、各ご家庭でこのカボチャを使って魔除け用の提灯を作り、玄関先に並ぶようになります。シンシナティ小児病院の私のいるDivisionでは、カボチャ装飾コンテストがあり、カボチャをハンバーガーのバンに見立てたもの(左上)やアニメのキャラクターに仕上げたものなど、個性豊かに着飾ったカボチャが並びました。Divisionのみんなが投票して大賞を決めるのですが、どのカボチャが栄冠に輝いたと思いますか? ちなみに、このJack-o’-Lantern用のカボチャの味はイマイチで食用向きではありません。ただし、別品種のカボチャをスパイスなどと混ぜて作られるパンプキンパイは感謝祭のデザートの定番です。私はこのスパイスの効いたパイが苦手だったのですが、今では秋になると食べたくなる味になっています。

昨年はコロナの影響でハロウィンもひっそりとしていましたが、今年はほぼ通常通りでした。日本でも日常生活が戻りつつあると聞きます。状況がもう少し落ち着き、水際対策措置が緩和され次第、加齢研に訪問させていただきたいと思っております。

名 前:中村 能久(なかむら たかひさ)

出身地:仙台
趣味:バスケットボール(観戦)
分野名:生体代謝制御学分野