高井 俊行
Toshiyuki TAKAI
 

大人になってから楽器を習うと‥


 


大人になってからピアノやバイオリンを習っても,幼少の頃から習っている人のレベルには決して達しない,といいます。特にバイオリンのような弦楽器はプロになるには遅くとも5歳までには始めないと音程もリズムも弓のさばきもぎこちなくなるので,それ以降に始めた人たちは「レイトスターター」と呼ばれ,区別されるそうです。私は55歳からバイオリンを習い始めて7年目に入りましたが,3歳から始めた子供が10歳になったレベルにも到底及びません。

成人してから楽器を習うことは,英語を習得することに例えられます。どんなに努力しても,ネイティブスピーカーのようには流暢にならないと。日本語に例えると,日本語がそこそこ上手い外国人,と見做されるわけです。これはたとえば弦楽器の世界では常識なのだそうで,この解釈どおりにとらえると,大人から弦を始めてもプロにはなれないし,人から良い評価を得られるようなレベルには決して達しないので,趣味として一人で楽しんでいればいいのではないか,という厳しい見方をする人もいます。

はて,それでは身も蓋もないので,そんな人たちも希望を持てるような見方はないものかと長いあいだ,考えていました。そこで思いついたのです。英語の流暢さやスピードはネイティブには及ばないけれども日本人や第三国人が聞いた場合はどちらも英語で通じるし,時にはより聞きとり易い英語と受け取ってもらえます。音楽も子供の頃からやっている人の演奏とはまた違って分かり易い,心に届くものになるのではないか,と思い始めたのです。‥さて,この仮説を証明したいわけではないのですが,練習するとしましょう。

名 前:高井 俊行(たかい としゆき)

出身地:岡山県
趣 味:ピアノ,バイオリン,アンサンブル,水泳,ジョギング
分野名:遺伝子導入研究分野