舟橋 淳一
Junichi Funahashi
 

純正部品はヨーロッパでも高い


 


中古で入手した並行輸入ものの FIAT Panda (3rd) 4×4。買ってしばらくしてから、ステアリングを切って後退すると後輪からラッパを鳴らすような共鳴音が出るようになった。ほんの短時間のことなので、気にしなければ良いとも思ったが、特に夜遅くの車庫入れなどでは、そうも言っていられない。

ネットを検索すると、英国のオーナーズクラブの掲示板で対策部品(純正部品)があることがわかった。品番まで書かれていて、ネットで検索してすぐに見つかったので、「高いな」と思いつつも注文した。メーカーの部品表には1台分と書かれていたので、左右合計2本送られてくるのだろうと思っていたが、届いた段ボール箱を開けてみると、1本しか入っていない。諦めてとりあえず音が大きい側だけ取り付けてみる事にした。作業自体は単純で、ブレーキキャリパーを固定している2本のボルトのうちの1本を、端にゴムと金属でできた重りの付いたものと交換するだけである。タイヤを外す必要もない。整備用のスロープに後輪を乗せて、車軸の下に潜り込んで作業を済ませた。試運転してみると、交換した側は音が気にならないレベルまで小さくなった。

さて問題は残ったもう片側である。同じ金額をもう一度払って取り寄せるのは癪にさわる。見た所 OEM 製品のようで、別のメーカーの刻印がある。それを頼りにネット検索すると、スウェーデンのメーカーの製品であった。その会社のホームページにあった製品名で再び検索して、同じ部品が大手の自動車部品ブランドの箱に入れられて、米国のアマゾンでも売られていることがわかった。経験上、米国のアマゾンからのほうが、ヨーロッパの eBay などで購入するよりも早く届くし、送料も安い。今回もその通りであった。さらに製品自体の価格差が大きい。純正が €161.20 に対し、たったの$19.50 であった。彼の地でも純正部品は方外に高いのであった。

名 前:舟橋 淳一(ふなはし じゅんいち)

出身地:愛知県
趣味:機械いじり・日曜大工・ネット検索
分野名:呼吸器外科学分野