シカゴにて二度目の国際学会発表 

濱本裕美
人間脳科学研究分野(博士1年)
 

英語にたっぷり浸かった数日間


この度、2018年4月19日から4月21日にかけてシカゴで開催されたICED 2018 (International Conference on Eating Disorders 2018) に参加し、ポスター発表をおこないました。

ICEDは摂食障害に関する国際学会では最大規模のものであり、参加人数は1000人を大きく超え、40カ国もの国々から研究者や医療従事者、更には患者の方や寛解した方が集まる学会です。私は本学会において、ボディーイメージの問題に関して取り組んだ心理実験の結果を発表して参りました。私の研究はボディーイメージを知覚する際の心理的・神経的問題について取り組んでいるものですが、他にもメディアの影響や友達との会話の影響など、様々な視点からボディーイメージの問題に取り組んでいる研究がたくさんありました。そのような異なる切り口から同じ課題を見つめる研究者との交流は、国際的な研究における自身の研究の立ち位置を明確にする上で、非常に有意義なものとなりました。

日本を発ったとき、仙台では桜が見ごろを過ぎそうになる気候でしたが、学会が開かれていたシカゴは打って変わって寒く、最高気温が二桁に届かない日が続く中での参加となりました。しかしながら天候には恵まれ、春の訪れを感じさせる暖かい日差しの中、日本と異なる建築様式の街並を楽しむことが出来ました。またWindy Cityと名高いシカゴには珍しく、風の穏やかな中で過ごすことができました。

今回の渡航は、私にとっては初めての単独での海外渡航であり、また学会会場でも日本からの研究者はほとんど見かけず、日本語で喋る機会がまずない数日間となりました。まだまだ自分の言いたいことをテンポ良く伝えることが出来ず、また相手の言っていることが分からず聞き返してしまうなど、言語の壁を感じた数日間ではありましたが、一方で語学力的にも研究者としても着実に成長をしていると感じられる数日間でもありました。この成長の実感を自信として、また日々研究・勉強に邁進したいと思います。

また、今回の学会参加は東北大学加齢医学研究所研究助成金を頂いたことで実現いたしました。ご支援・ご指導いただきました川島隆太教授、杉浦元亮教授、鈴木真介助教授、人間脳科学研究分野の皆様に厚く御礼申し上げます。

名前:濱本裕美

所属:人間脳科学研究分野
(医学系研究科 医科学専攻 博士1年)