◇ 2025年10月29日(水)加齢研 研究員会セミナーのご案内
| 日時: | 2025年10月29日(水)15時~16時 |
| 場所: | 加齢医学研究所 実験研究棟7階 セミナー室1 |
| 演題: | 人類史の転換点まであと5年!? ~人工知能がヒトを凌駕する特異点 Singularity が近づいている~ |
| 講師: | 松田 卓也 博士 |
| 所属: | 神戸大学名誉教授 |
| 要旨: | 現在、生成人工知能(Generative AI)が爆発的な進歩を遂げている。人間の知能に匹敵する人工知能を汎用人工知能(Artificial General Intelligence:AGI)、人間の知能を圧倒的に凌駕するものを人工超知能(Artificial Super Intelligence:ASI)とよぶ。これらがいつ実現するかに関して、人工知能業界では現在、さかんに議論がなされている。一番早い予想では2027にAGI、2028年にASIというものがある。遅くとも2045年までにはほぼ確実に実現するだろう。このような現象とか時点をシンギュラリティと呼ぶ。現状では体を必要としない知能に関しては、分野によっては人間と匹敵、あるいは遥かに凌駕している。 AGI, ASIが実現すると、失業が増えるとか人が死ななくなるといった議論があるが、それ以上の人類史的意味があることを指摘する。人類が現在、地球で支配的な地位を占めて、食物連鎖のトップにいるのは、その知能のためである。もし機械が人間の知能を圧倒的に越えるなら、地球の支配権は機械が握ることになる。この機械生命体がロボットなのか、人工知能と一体化した超人類(トランス・ヒューマン)なのかはわからない。しかし今見るような、普通の人類が支配する世界は早晩、終焉を迎えるだろう。人類史を宇宙史の一部として見るビッグ・ヒストリーの観点によれば、2027年または2029年にシンギュラリティが到来することが、数学的に証明できるという。今世紀中での人類の終焉は40億年前の生命誕生以来、予定されていたのだ。 |
| 担当・連絡先: | 安井 明(分子腫瘍学研究分野・安井研究室・内線8465) |