◇ 2024年6月3日(月)加齢研セミナーのご案内

日時: 令和6年6月3日(月)午後4時~
場所: 加齢医学研究所実験研究棟7階 セミナー室(1)
演題: 染色体タンパク質のSUMO修飾によるM期染色体分配制御の分子機構
講師: 東 義明
所属: カンサス大学分子生物科学分野
担当: 田中 耕三(所属 分子腫瘍学研究分野・内線8491)
要旨: タンパク質修飾機構のひとつであるSUMO修飾は、真核生物のM期染色体分配機構に必須であり、SUMO修飾の欠損もしくは過剰反応は、染色体分配異常を引き起こすことが知られている。多数の染色体タンパク質がSUMO修飾され、多くの場合、SUMO結合部位を持つタンパク質と複合体を作る事が、SUMO修飾の機能であるとされている。DNAトポイソメレースII(トポII)は、真核生物で保存された染色体構成因子であり、M期におけるそのSUMO修飾も真核生物で保存されている。我々の研究室での脊椎動物のトポIIのSUMO修飾の機能解析より、新しいSUMO修飾によるM期進行のチェックポイント機構が明らかとなり、さらにSUMO修飾されたタンパクの制御に関わる因子が明らかになってきた。今回の発表では、SUMO修飾のM期チェックポイント機構への関与に焦点を当てて、最新の知見をお話ししたいと思います。