◇ 2023年3月7日(火)加齢研セミナーのご案内

日時: 令和5年3月7日(火)午後4時〜5時
場所: 加齢研実験研究棟7階 セミナー室(1)
演題: 紡錘体チェックポイントキナーゼMPS1によるSTING経路の制御とがん免疫療法への応用
講師: 北嶋 俊輔
所属: 公益財団法人がん研究会がん研究所細胞生物部
担当: 田中 耕三(所属 分子腫瘍学研究分野・内線 8491)
要旨: KRAS変異型非小細胞肺がん(NSCLC)患者の1/3を占めるサブクラスの1つであるKRAS;LKB1変異(KL)型NSCLCは、その他のサブクラスと比較して、PD-1阻害薬に対して治療抵抗性を示すことが知られています。これまでに私達は、KL型NSCLCにおいて、細胞質内二本鎖DNAセンサーであるSTINGの発現が抑制されていることを明らかにしました。またSTING経路の不活性化に伴い腫瘍細胞の抗原提示能や腫瘍領域内への細胞傷害性T細胞の浸潤度が減少することから、STINGの発現抑制がKL型NSCLCの免疫原性低下に直接寄与することが示唆されました。本発表では、KL型NSCLCに対して効率的にSTING経路を活性化する薬剤として見出した候補薬剤の1つであるMPS1阻害薬によるSTING経路の制御機構と、それに基づく新規治療法開発の可能性について、私たちの知見を紹介させて頂きます。