加齢医学研究所は75周年を迎えました

IDAC
東北大学加齢医学研究所の前身である抗酸菌病研究所が設置されたのは昭和16年12月15日です。当時,国民病と言われた結核を主な研究対象とし,基礎と臨床が一丸となって難病撲滅に邁進しました。その後,死亡原因の変化にあわせて研究対象をがんにシフトしつつ,平成5年には名称を加齢医学研究所と改めました。生物には,受精から分化・発達,そして年老いて最後は死に至るという一生の過程があります。この「加齢」という現象を理解し,その結果として起きる疾患,たとえばがんや認知症などの予防・診断・治療法開発をミッションとしています。
加齢医学研究所は,常に,その時代がかかえる重要課題をターゲットとしてきました。超高齢社会は,日本が直面しているもっとも大きな課題のひとつです。そしてそれは,将来,先進国をはじめとして全世界が考えなければならない問題となるでしょう。研究所は,医学,生物学,工学,人文科学を総動員してこの問題に取り組んでまいります。人類福祉への貢献,それがわれわれの想いです。

加齢医学研究所は,75周年を記念して,研究所のロゴマークを制定しました。
コンセプトは日時計です。太陽の動きとともに移動する影が時間の経過を表し,その時その時が輝きにあふれるよう願いを込めました。なお,IDACは加齢医学研究所の英語名(Institute of Development, Aging and Cancer)の頭文字をつなげたもので,研究所の略称になっています。

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