「完全埋込型人工舌システム」特許取得のお知らせ
-舌がんの手術後患者のQOLの向上のために-

【発表のポイント】

・食物を飲み込む嚥下機能を持つ「完全埋込型の人工舌」システムの特許を令和2年11月取得しました(特許第6796860号)。
・舌がんに苦しむ患者さんのQOLを向上するために福音となることが期待されます。

【概要】

口腔がん(舌癌を含む)の患者数は若年から高齢者に至るまで、増加の傾向にあり、治療後の口腔機能の低下は患者さんのQOLを著しく制限しています。

東北大学加齢医学研究所の山家智之教授、白石泰之准教授、東北大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科の香取幸夫教授、かとう耳鼻咽喉科嚥下クリニックの加藤健吾院長らの研究グループは、「完全埋込型人工舌システム」の技術開発を進め、「食物を飲み込む機能を持つ人工舌」を発明し、2020年11月に特許を取得しました。完全埋込型の嚥下機能を持つ人工舌の発明は世界で最初になります。

「完全埋込型人工舌システム」は、形状記憶合金などを応用したアクチュエータ、体外から非侵襲的にエネルギーを供給する1次コイル、体内に埋め込まれる2次コイル、及びコントロールシステムで構成され、世界で初めて「完全体内埋込型システム」として食物を飲み込む機能を再現するものです。舌がんの手術の後には食物の飲み込み機能が不良になりますが、この装置により、患者さんの食事の状態を改善しQOLの向上に貢献出来るものと期待されます。

本研究の研究成果の一部は2020年12月11日に開催される日本食道学会等で順次、発表され、学会から閲覧も可能です。

yambe

完全埋込型人工舌システム

詳細(プレスリリース本文)

【問い合わせ先】
東北大学加齢医学研究所心臓病電子医学分野
教授 山家智之、准教授 白石泰之
電話番号:022-717-8517
E-mail:yambe*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)