小椋 利彦
Toshihiko OGURA
 

手を動かせば、頭も動く。研究は、生データから。

まだまだ現役、毎日実験!!
絶対、学生さんより実験はうまいぞ!!

 


いろんな人に話を聞くと、実際に手を動かして実験している教授、というのはほとんど居ないらしい。しかし、実際にやって見ると、例えば、遠心15分の合間に書類書き、というのはなかなかスリリングである。大体、時間というものは、制限されている時の方が効率よく使える(と思う)。そして、手を動かしていた方が、頭の回転も速い(気がする)。しかし、年齢とともに、老眼、飛蚊症 etcと、過酷な条件が積み重なって来ているため、うちに帰るとさすがに疲れがドッと出てくる。食事の前後に、愛犬と遊んで(or 遊んでもらって)、寝酒を飲めば、即、爆睡。ウィークデイは、毎日、こんなである。

まだ実験を自分でやっているとはいえ、実際に重要なデータに繋がるものは学生さんとスタッフに任せて、発見のヨロコビは譲ってある。そこが、ちょっと悔しいのである。

若い学生さん、役に立とう!なんて発想は捨て、ただサイエンスとして面白いと思う現象を追え!オワンクラゲの発光がGFPでノーベル賞だぞ!沸騰する温泉に棲む細菌のDNA polymeraseが元になってPCRが出来てノーベル賞だぜ!チンケな発想のイノベーションなんて、チンケな結果しか生まないぞ!(たぶん)。ただただ、面白いサイエンスを楽しめ!でないと、日本のサイエンスはダメになる気がする今日この頃。

次回は、呼吸器外科学の近藤先生です。

名 前:小椋 利彦(おぐら としひこ)

出身地:福島県郡山市(実家は無事に除染終了しました)
趣 味:写真(銀塩に戻りつつある、しかも中判)、読書、愛犬の散歩、クラシック音楽(ピアノ)、水草(サトイモ科)
分野名:神経機能情報研究分野