山本 徳男
Tokuo YAMAMOTO
 

ニワトリに免疫したら、抗体を作らず卵を産み出した


 


失敗談じゃないけど、実験にからむ、ちょっと面白い話があります。大学院時代に 仲間と抗体を作っていました。ウサギやヤギ、モルモットを免疫しても抗体ができず、ニワトリを使うことになりました。抗原を打って、しばらくしてから、なんと、ニワトリが卵を産み出してしまったのです。しかも毎日続けて卵を産むので、最初は面白がって、喜んでいましたが、次第にその処理に困りました。抗原を打っているために、誰も食べる気が起こらず、もらってもらえませんでした。1人だけ、子育て中の女性の先輩が欲しいというので、毎日新鮮な卵をせっせと届けました。彼女は、新鮮でおいしいと喜んで食べてくれました。当然、抗体を打っていることは話していましたが、彼女は気にしないで家族と一緒に食べてくれました。抗体は当然というか、ウサギやヤギでもできなかったので、ニワトリでもダメでした。でも、彼女の子供が免疫したニワトリの卵を食べて、大きく育ってくれたので、安心しました。

写真はびわ男(ビワオ)の成長です。昨年4月(写真左)に植え替えたびわ男が1年以上、日の当たる場所にいたら、こんなにに成長しました(写真右)。やはり、人間も・・・・

次回は心臓病電子の山家先生です。

名 前:山本 徳男(やまもと とくお)

趣 味:特になし
分野名:代謝制御分野