小椋 利彦
Toshihiko OGURA
 

固まったSDS

恐怖の超遠心崩壊目撃談
 


今、チョー忙しいです。とあるタンパク質を精製して、結晶まで持って行こうとしております。で、結晶化できる purity に精製できるの、私のラボには経験者が私だけです。で、毎日、タンパク質の実験をして、DNA の実験もして、時間が足りません。

今月のブログのお題は、失敗談だそうです。毎日、実験してれば、失敗や間違いはつきもので、あっ、と叫ぶ私の声を学生さんも聞いているでしょう。最近では、10% SDSを作ったつもりでしたが、なぜか、翌朝、写真(右)のようになってました。白濁して、何か沈殿して、試薬瓶からあふれそうです。どうしてこうなったのか、さっぱりわかりません。何を間違ったのでしょう?

あまり、大きな失敗はないのですが、留学中に超遠心機が崩壊したのを見たことがあります。スウィングローターでアンバランスになり、最高速近くで崩壊、爆発音と共に超遠心機自体が踊り出しました。止まってから、なんとか中を開けると、阿鼻叫喚。チタン製ローターはバラバラに内壁に突き刺さり、めちゃくちゃ。でも、これだけのエネルギー放出でも外側は綺麗なままで、安全設計されてるんだと、みんなで感心したのでした。くれぐれも、ご注意あれ。

次回は、脳機能開発の杉浦先生です。

名 前:小椋 利彦(おぐら としひこ)

出身地:福島県郡山市(実家は無事に除染終了しました)
趣 味:写真(銀塩に戻りつつある、しかも中判)、読書、愛犬の散歩、クラシック音楽(ピアノ)、水草(サトイモ科)
分野名:神経機能情報研究分野