川島 隆太
Ryuta KAWASHIMA
 

国際学会開催前夜、抄録集に間違いを発見

教授になった翌年に主宰した国際学会、輝かしい日々が始まろうとするその前夜に、
自分たちの確認ミスで抄録集にとんでもないミスを発見

 


リレーブログは四巡目に入ります。四巡目は、教授たちの素顔をより深く掘り下げるために、「ああっ、やってしまった!」今だから語れる失敗談をお題とします。

2002年6月に、私たちの専門領域では、世界で最も大きく権威のある国際学会を主宰しました。東北大学教授になって2年目、大いなる栄光の歴史がここから始まるはずだった、その前夜の出来事です。抄録集を眺めていると、ポスター発表会場とポスター番号の組み合わせが、全く違っていることを発見。元原稿はちゃんとしていたのに、出版社(誰でも知っている超大手)がページを組んだ時にミスが生じていました。それを私たちもゲラ確認で見落としたのでした。学会開幕まで、あと十数時間、海外の出版社に修正版の印刷をさせる時間的余裕もなく、他の研究室のカラープリンターまでも総動員して、夜明けまでかけて修正ページを印刷し、なんとか参加者に配布しました。教授になりたてでスタッフも少なく、陣頭指揮を執り続けたおかげで、力を入れたウェルカムパーティに主宰者なのに出席できず悔しく寂しい思いをしました。自分たちの責任は棚に上げ、たまったうっ憤は出版社に向かい、抄録の印刷費を大幅に値切ったのでした。

次回は副所長の本橋先生です。お楽しみに!

名 前:川島 隆太(かわしま りゅうた)

出身地:千葉県千葉市
趣 味:NINJA H2、孫娘とのひと時
分野名:応用脳科学研究分野