原点回帰 

榊 浩平
応用脳科学研究分野(博士2年)
 

18年振りのオーストラリア、幼き日に描いた未来予想図


この度、平成28年度加齢医学研究所研究助成を賜り2月にシドニー大学で開催された Cognitive Training Symposium にて口頭発表を致しましたのでご報告申し上げます。

オーストラリアの2月は夏真っ盛り、幸い天候にも恵まれ空き時間に訪れたビーチでは最高の景色を堪能することが出来ました。シドニー大学は1850年に設立されたオーストラリアで最も歴史のある世界トップレベルの大学です。実際に交流した学生達は皆優秀で研究・教育レベルの高さを感じました。

海外での口頭発表は初めての経験で、ポスター発表より多くの不安とプレッシャーを感じておりました。教育支援者のAndy先生に発音やプレゼンの所作について指導を仰ぎ、発表前日の深夜までホテルで練習を繰り返し準備万端整えて発表に臨みました。その甲斐あって発表後には聴衆の方々から多くのご質問をいただき非常に有意義な機会となりました。

私は小学生の時にオーストラリアでホームステイをした経験があります。そのとき目にした景色はどれも新鮮で、海外には自分と文化や言語が異なる人達が存在していることを肌で感じることが出来ました。幼少期の貴重な経験を通じて世界の広大さを知り、いつか世界で活躍する研究者になって必ずまた帰ってくると立てた誓いが「わたしの国際化」の原点でした。本出張を通じて、初心に戻り鋭意研究活動に勤しみさらなる高みを目指して精進していく決意を新たに致しました。

まだまだ未熟な大学院生の私でも、幼き日に描いた未来予想図を着実に辿りこうして原点に立ち返ることが出来たのは、加齢医学研究所の恵まれた環境で研究させていただいているおかげです。ご指導いただきました川島隆太教授、野内類助教、Andy 先生に厚く御礼申し上げます。

現在加齢研に所属する院生および若手研究員の皆さま、加齢研には若手研究者を海外に派遣する素晴らしい制度があります。積極的に活用して世界へ飛び出しましょう!将来入研を検討されている学部生の皆さま、加齢研は最先端の設備や優秀な先生方が揃った素晴らしい研究所です。真面目に取り組めば世界で戦える質の高い研究をすることが出来ます。ぜひ入研して一緒に研究をしましょう、そして共に世界を目指しましょう!

画像:口頭発表の様子(上)/ 快晴のBondi Beach(下)

名前:榊 浩平

所属:応用脳科学研究分野
(医学系研究科 医科学専攻 博士2年)