◇令和元年5月24日(金)加齢研研究員会セミナーのご案内
日時: 令和元年5月24日(金)午後 16時 〜
場所: 加齢研実験研究棟7階 セミナー室1
演題: 生命の連続性に迫る-生殖細胞のエピゲノム形成機構
講師: 前澤 創
前澤創先生は、米国シンシナティ大学にて生殖科学研究に従事され、精子形成過程におけるポリコームの役割、クロマチン構造やエピジェネティクスの変化と制御の仕組みについて顕著な成果を挙げてこられました(Biol Reprod. 100, 409-419, 2019; J Cell Sci. 131, pii: jcs217125, 2018; Proc Natl Acad Sci U S A. 115, 4957-4962, 2018他)。今回はそれらの研究の総括と、麻布大学でスタートされている新しい取り組みについて発表していただきます。奮ってご参加ください。(林陽平)
所属: 麻布大学 獣医学部
担当: 林 陽平(所属 医用細胞資源センター・内線8572)
要旨: 生殖細胞は、精子または卵に分化し、受精によって新しい世代に遺伝情報を伝える細胞です。一世代限りの分化を遂げる体細胞とは異なり、生殖細胞では受精後に全能性・多様性を再獲得することで生命の連続性を担います。その特別な機能を発揮するために、生殖細胞では精子や卵への分化制御だけでなく、次世代の発生に必要な遺伝情報を再び活性化するための特殊なエピゲノムが形成されます。私達は、マウスをモデル動物として、精子形成期における遺伝子発現制御機構を解析し、生殖細胞に特異的なエピゲノムの解明に取り組んできました。これまでに、精子形成期特異的なオープンクロマチンやスーパーエンハンサーを同定しました。また、精子形成期における遺伝子発現制御にポリコーム抑制複合体が必須であることを明らかにしました。今回、マウス精子形成期の分化に伴うクロマチン構造変化とエピジェネティックな変化、そして遺伝子発現制御との関連についてご紹介します。