◇加齢研研究員会主催 石岡千加史教授退職記念講演

日時: 令和6年3月11日(月)16時~
場所: 加齢医学研究所 スマート・エイジング研究棟1階 国際会議室
演題: 個別化がん医療のこれから 
講師: 石岡千加史
所属: 東北大学大学院医学系研究科・臨床腫瘍学分野
担当: 高橋雅信(所属 臨床腫瘍学分野・内線8543)
連絡先: 若山祥之介(所属 臨床腫瘍学分野・内線8543)
要旨: がんは日本人をはじめOECD諸国の死因のトップとなり久しいが、予防策、検診受診率や治療法の向上など幅広いがん対策によりがん患者の齢調整罹患率や死亡率は徐々に改善している。しかし、進行がんの治療成績は患者や家族が満足できるレベルに至っていない。切除不能進行・再発がんの治療の主役であるがん薬物療法は、新規のがん分子標的治療薬の開発とがんゲノム解析等の網羅的分子解析技術の向上により、従来のがん種毎の治療から癌の発生進展機序に基づく臓器横断的治療に移行し、がん治療は急速に個別化の時代に向かいつつある。講演では腫瘍内科医としての40年間の研究を振り返り、同時にこの個別化がん医療の開発分野の潮流、成果と課題を整理し、今後のこの分野の方向性を展望する。