食べ物を飲み込む運動を非接触で診断測定する装置を発明
Un-invasive Motion based-Aid for Your Swallowing (U-MAY) 味覚診断装置、
高齢者医療介護「見守り」システム、機能性食品開発への応用も期待

【発表のポイント】
● 高齢者介護の現場などでは肺炎の原因となる誤嚥注1を防ぐことが重要であるが、嚥下機能注2を定量的に診断するためにはレントゲン造影など大きな
  時間と手間がかかっていた。
● 嚥下・蠕動機能を非接触で定量診断できる装置を発明、令和2年、特許を取得した(特許6692110)。
● 将来的には在宅医療介護現場のための診断システムへの応用の他、高齢者の医療介護施設における「見守り」システム、機能性食品開発への応用も
  期待される。

【研究概要】
 高齢者介護の現場などでは、誤嚥が原因となる誤嚥性肺炎が問題となっています。嚥下機能を定量的に、正確に診断するためにはレントゲンや造影剤が必要であり、現実の臨床現場では大きな手間が必要でした。東北大学加齢医学研究所・大学院医工学研究科・医学系研究科の山家智之教授、白石泰之准教授らのグループは、食べ物を飲み込む運動を非接触で測定する装置を発明し、その特許を取得いたしました(特許第6692110号)。
今回の研究成果は、診断の一助、また医療介護施設における「見守り」システムへの応用も期待されます。また、Covid-19等新興感染症を含む多くの呼吸器感染では誤嚥性肺炎の合併症例も、報告されており、将来的に新興感染症への応用も期待されます。また加齢医学研究所は、カプサイシンの持つ「嚥下反射促進機能」も発見しており「誤嚥を予防する機能性食品」の開発も期待されます。

詳細(プレスリリース本文)

【問い合わせ先】
(研究に関すること)
東北大学大学院医工学研究科人工臓器医工学分野
東北大学加齢医学研究所心臓病電子医学分野
教授 山家智之(やんべ ともゆき)
准教授 白石泰之(しらいし やすゆき)
助教 山田昭博(やまだ あきひろ)
TEL:022-717-8517
E-mail: tomoyuki.yambe.a4*tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)
(取材に関すること)
東北大学加齢医学研究所広報情報室
TEL:022-717-8496
E-mail: ida-pr-office*grp.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)
東北大学大学院医工学研究科 広報担当
E-mail: bme-pr*grp.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)