佐藤 靖史
Yasufumi SATO
 

失敗の多くは間違った思い込みによります

物事に当たっては、事前に説明や解説を良く確かめ、
用意周到を心がけることが大切です

 


人はさまざまな失敗を繰り返し、それらを通じて物事に対する処し方を学ぶものです。私も、当然のことながらこれまでにさまざまな失敗を犯してきました。「研究の失敗が新たな発見に結びついた」というようなことが有れば良いのでしょうが、そういう経験はちょっと思い浮かびません。

だれでも同じと思いますが、私の失敗の多くは、説明や解説を良く確かめない間違った思い込みによっています。以前、学術振興会の未来開拓学術研究推進事業で「血管新生と分化制御」が取り上げられたとき、メンバー選定の相談を受けました。私はメンバーに含まれるているという前提(?)で、何回かの会議を経て可能性のある研究者をピックアップし、最後に、研究内容をプレゼンテーションしてもらい、メンバーを決定するというヒアリング会議を行いました。私も皆さんのパワーポイントによるプレゼンテーションに聞いていましたところ、最後になって「では、佐藤先生プレゼンテーションをお願いします。」と言われたのですが、何も準備しておりません。突然の展開に顔面蒼白、冷や汗の吹き出る思いでしたが、仕方ないので、何食わぬ顔を装って、白板を使って手書きで研究内容を説明しました。

次回は、遺伝子導入の高井先生です。

名 前:佐藤 靖史(さとう やすふみ)

出身地:大分市
趣 味:音楽鑑賞(JAZZ)、美術館巡り
分野名:腫瘍循環研究分野