野田 雅史

Masafumi NODA
 

審判


 



今年の夏は、バスケットボールオリンピック予選に日本が沸いた。かくいう私も例外にもれず、日本代表の活躍に目を奪われた一人である。チーム最年長の比江島がゴール下でファールをされながらバスケットカウント(シュート)を決めたときは、おもわず鳥肌が立った。

自分もそろそろ50代後半に差し掛かる。ずいぶん前から体力維持もかねて、たまにバスケットボールの審判の笛を吹いている。審判の資格はJBA(日本バスケットボール協会)が公認するライセンス資格で、S級からE級まで6段階存在する。私が有するC級は、都道府県大会レベルの公式戦を担当することができる。とはいえ、高校生以上の試合は展開も早く、1試合に平均5km以上は走るため、もっぱらそれ以下のカテゴリー専門である。ただそれでも寄る年波には勝てず、いよいよ体力的にも厳しくなってきている。審判ライセンスは外科医の専門医制度と同様に、数年に一度資格更新が必要だが、予想以上に垣根は高く、更新時に最新のルールテストと実技テストをクリアしないと降格である。それでも、会場のどんな特別な観客席より、間近に選手の息遣いを感じられる場所で、一瞬の判断が求められる状況が、手術のそれに近く,外科医の一線を退くまでは多少なりとも関わっていければと思っている。

名 前:野田 雅史(のだ まさふみ)

出身地:岩手県一関市
趣 味:バスケットボール
分野名:呼吸器外科学分野