石岡 千加史
Chikashi ISHIOKA
 

研究ができる若手腫瘍内科医の養成


 


若手の腫瘍内科医のリクルートとその養成については、平成18年度から文部科学省補助金事業第1期は東北がんプロフェッショナル養成プラン、第2期は東北がんプロフェッショナル養成推進プラン、そして現在第3期の東北次世代がんプロ養成プランを通じて取り組んできました。医師不足のこの地域にがん医療の専門医療従事者を数多く養成することは容易ではありませんが、医師のみならずがん医療に関わる種々の医療従事者の養成に貢献してきたと、それなりに評価されていると考えています(例えば、第3期宮城県がん対策推進計画にも引用されているように)。今年2018年2月、新たな試みとして日本臨床腫瘍学会(JSMO)の教育委員長、国際委員長、米国臨床腫瘍学会(ASCO)の国際委員の立場で、両学会の共催企画としてJSMO-ASCO Young Oncologist Workshop 2018 (YOW 2018)を東京で企画・開催しました。ASCOの元会長でミシガン大学の腫瘍内科医(乳癌を専門)Daniel F. Hayes(ダニエル・ヘイズ)博士とともに2日半の間、Co-Chairpersonsを担当、ASCOから6名のfaculty members、JSMOから8名のfacilitatorを講師として招請、書類選考で選抜されたJSMOの若手会員(39歳以下)20名を受講生としprecision oncologyをメインテーマとしたセミナーですが、受講生、講師、ファッシリテータ-のいずれからも大好評で、第2回を2019年2月に開催することになりました。これからのがん医療はがんの分子レベルの多様性と患者のニーズの多様性に応えられるような、「人にやさしい個別化医療」の時代に入ってきました。このような国際的な教育企画を通じて、次世代がん医療の開拓のために研究開発や臨床試験ができる若手腫瘍内科医の養成若手が育ってくれることを期待しています。
 ASCO Connectionの記事はこちらです。
 JSMO HPでの開催報告はこちらです。

名 前:石岡 千加史 (いしおか ちかし)

出身地:仙台市
趣 味:温泉、美術館、スキー、サイクリング、ジャズ
その他:医学部漕艇部(ボート部)部長
分野名:臨床腫瘍学分野