小林 孝安
Takayasu Kobayashi
 

東北大で作られた滑空機が終の棲家を探しています


 


我らが東北大学学友会航空部は、世界に誇れる宝物を持っています。私の先輩たちが設計・製作し、昭和45年に初飛行した滑空機「東北大学式キュムラス型」です。当初は設計だけを担当し、関東所在のメーカーにて量産する予定でしたが、プロジェクト開始直後にメーカーが倒産してしまうという不測の事態が発生し、結局、学生の手で製作まで手がけるようになった経緯があります。聞くところによると、片平キャンパスの講義室の片隅などで行った作業には非常な苦労があったようで、完成までに7年もの年月を要しています。私も現役部員時代は大変お世話になりましたが、半世紀に近い齢を重ね、昨年ついに惜しまれつつ引退とあいなりました。本来ならば、本学の博物館などで余生を過ごしてもらうのがベストなのでしょうが、なにせ横幅が16mもあるものなので、ちょっとロビーの片隅に置いておくというわけにもいかず、これまで全国各地の科学館、記念館などにお引き受けを打診してきましたが、縁やゆかりがないとなかなか受け入れてもらえないようで、現在も定住先が決まっていません(唯一ゆかりがありそうな仙台市科学館は東北大の人力飛行機に先を越されていて不可)。現在は、期間限定(2018年11月まで)で青森にある県立三沢航空科学館で展示してもらい、お嫁入り先を探しているところです。どこか良いところご存じありませんか。

名 前:小林 孝安(こばやし たかやす)

出身地:埼玉県
好きな有名人:桑子 真帆
担当:遺伝子実験センター