バンクーバーでの国際学会に参加して 

佐藤寛記
機能画像医学研究分野(博士3年)
 

国際学会は日本人研究者との出会いの場でもある


この度2017年6月25日から29日までカナダのバンクーバーで開催された Human Brain Mapping学会に参加して参りましたのでご報告を致します。

この学会は脳イメージング研究を専門としている学会で、疾患患者の脳イメージングに関する臨床的な研究から心理学的な研究やイメージング技法に関する基礎的・技術的な研究まで幅広い演題が発表されていました。

私はRELNという大脳皮質形成に関わる遺伝子の一塩基多型と大脳皮質形態の関連についてポスター発表を行ったのですが、発表の日程が最終日で参加者が減っていたのに加えポスターの位置が会場の端だったのもありなかなかポスターを見に来てくれる人がいませんでした。ただ、そのような中でも私のポスターの位置を調べてみに来てくれる他国の研究者もおり、私の研究を面白いと言ってくれる研究者と出会えたことは自信につながりました。

また、他国の研究者だけでなく食事会などを通じてこれまで面識のなかった国内の研究者の方々と新たに知り合うことができたのも国際学会ならではの経験ではないかと感じました。国内学会だと元々知り合いの臨床医・研究者とだけ話して終わることも多いと思うのですが、海外では同じ日本人という仲間意識が働いてか日本にいるときよりも積極的に新しい関係を作ることができるように感じました。

カナダのバンクーバーは綺麗な港があり、高層ビルが立ち並んでいますが密集しているわけではなく、また所々昔の煉瓦造りの建物や教会もあり圧迫感を感じさせない都市で、機会があればまた来てみたいと思えるような場所でした。

最後に、今回の学会発表は東北大学加齢医学研究所研究助成により実現致しました。川島隆太所長、瀧靖之教授をはじめ、ご指導いただいた先生方、ご支援いただいた皆様に厚く御礼を申し上げます。

画像:新しくつながりができた研究者の方々との食事会(上)/ 古い建物と新しい建物が混在する街並み(下)

名前:佐藤寛記

所属:機能画像医学研究分野
(医学系研究科 医科学専攻 博士3年)