◇平成30年3月12日(月) 加齢研研究員会主催 渡辺 彰教授退職記念講演のご案内
日時: 平成30年3月12日(月)16時~
場所: 加齢医学研究所 スマートエイジング棟1階 国際会議室
演題: 加齢研における私の臨床研究を振り返って
講師: 渡辺 彰
所属: 東北大学加齢医学研究所 抗感染症薬開発寄附研究部門
連絡先: 伊藤 友子(所属 抗感染症薬開発寄附研究部門・内線 8540)
要旨: 私が加齢研(当時は抗酸菌病研)に入った1976年当時は、米国公衆衛生局長官ウイリアム・スチュアートの発言「感染症の教科書を閉じる時が来た」がNatureなどに紹介され、感染症学・化学療法学は時代遅れの学問であり、2030年には日本から結核がなくなると言われていた。実験室も満足にもらえない中で始めたのは臨床研究である。しかし、そこから世界は広がり、寄附部門を設立した50歳代後半から様々な表彰を受けた。2009年に緑膿菌の除菌に関して日本環境感染学会賞、2010年はQ熱の研究で日本感染症学会二木(ふたき)賞、2017年には抗インフルエンザ薬の臨床開発とインフルエンザ対策への貢献で日本化学療法学会の志賀 潔・秦 佐八郎記念賞を受賞したのである。また、2013年には結核医療とインフルエンザ医療に関する貢献で第65回保健文化賞を受賞し、厚生労働大臣表彰と共に皇居で両陛下より拝謁を賜った。
退官にあたり、受賞内容を紹介しながら私の仕事の内容をお伝えしたい。