積極的に海外へ出よう! 

佐野 恭介
心臓病電子医学分野
 

異国での学会発表と街中散策で抱いた2つの気持ち。


2015年1月11日から13日にかけて、Joint Conference of the International Workshop on Advanced Image Technology (IWAIT) and the International Forum on Medical Imaging in Asia (IFMIA)という医用画像に関する学会に参加するため、台湾の台南市を訪れました。私はこの出張で、「積極的に海外に行くべきだ」と感じる経験をしてきました。そう感じるに至った学会発表と街中散策での経験をここで話したいと思います。

台南についた初日から、初の海外一人旅・手を出したことのない分野の学会という原因で、私は非常に緊張していました。しかし、いざ発表時間になると、研究に興味を持ってくださった多くの研究者が私のポスターを見にいらっしゃって、何とか英語で質疑応答を行うことができました。いらした方々がゆっくりと分かりやすい英語で話してくださったから上手くいったのだと思います。このとき、「英語で議論ができた!」という嬉しさと、「もっと上手く話せればさらに深い議論ができるのに!」という悔しさの2つの気持ちを抱きました。

また、この2つの気持ちは、台南の街中を散策したときにも感じました。とある観光地で私は中国人とフィリピン人の団体に出会ったのですが、写真を撮ってくれと頼まれたのがきっかけで彼らと仲良くなり、お互いに英語で日本のマンガの話で盛り上がりました。話していてすごく楽しかったのですが、私が話すときには会話のテンポはどうしても崩れがちでした。ここでも、「英語で友達ができた!」という喜びと、「もっとちゃんとおしゃべりしたい!」という欲を感じたのです。これらだけでなく、ホテルのスタッフや食堂で相席になったサラリーマン、道案内してくれた現地のお婆ちゃんなど、様々な方との会話で同様のことを感じました。

この出張を通して、英語力を伸ばしたい人や英語の勉強のモチベーションが上がらない人ほど、積極的に海外に行くべきだと考えるようになりました。ぜひとも「英会話のハードルはそこまで高くない感」と「英会話をもっと勉強したい欲」を味わってもらいたいのです。安心してください。たとえたどたどしい表現でも、単語の羅列でも、身振りや表情でも、伝えたいことはちゃんと伝わりましたから。

伝わる嬉しさと伝えきれない悔しさを知れたことは、私にとって大きな財産です。国際学会に出るにあたって、費用の補助をしてくださった加齢研には大変感謝しております。

海外に興味のある皆様、「英語がある程度できるようになってから……」なんてうだうだ考える前に、とりあえず国際学会に飛び込んでみることをオススメします!

画像:学会会場の成功大学(上)/ 現地で出来た中国人,フィリピン人の友達(下)

名前:佐野 恭介

所属:心臓病電子医学分野
(医工学研究科 医工学専攻 修士課程2年)