2度目で実感した国際化 

榊 浩平
脳機能開発研究分野
 

シカゴで同志と再会、新たなつながり、自信と責任。


この度、平成27年度加齢医学研究所研究助成を賜り10月にシカゴで開催された北米神経科学学会(Society for Neuroscience: SfN)の第45回研究会にてポスター発表を致しましたのでご報告申し上げます。

SfNは、全世界に4万人以上の会員を抱える、神経科学分野における世界最大の国際学会です。私が参加した第45回研究会にも5日間で80カ国以上から延べ3万人以上を動員しました。昨年度ワシントンD.C.で開催された第44回研究会に参加した経験があったので今年度は幾ばくか心に余裕をもって参加することが出来ました。

今回2度目の国際学会だからこそ感じられたことが3つあります。
1つ目は人脈の広がりです。遠い土地で研究に励む同志たちと1年ぶりに再会して研究や日々の生活について報告し合いました。そして一緒に食事をしながら昨年知り合った人たちから更に新たな人脈が広がりました。こうして世界は確実に広がっていくのだなと昨年度のSfN2014で目標に掲げた「人脈形成」の大切さを実感することが出来ました。

2つ目は、川島研究室の研究の質の高さです。昨年度は初めての国際学会の雰囲気に圧倒され細部に目が届きませんでしたが、私自身も1年の間に僅かながら成長し他の参加者の発表をより理解できるようになりました。すると、統計処理や課題設定など、正直これはどうなのかな?と疑問に思える研究が少なくないということに気が付きました。外を見ることで改めて川島研で研究者としての基本的な素養を正しく教育していただいていることに感謝いたしました。同時にこんな自分でも世界で戦える!という自信も得られました。

3つ目は学年が上がることの責任です。初めて参加した昨年度とは異なり、今年は経験者として同伴者の世話をするという仕事が増えました。いままで多くの先生、先輩方から賜った御恩を、今度は自分が後輩たちに還元して受け継いでいかなければと新たな責任感が生まれました。

現在加齢研に所属する院生および若手研究員の皆さま、加齢研には若手研究者を海外に派遣する素晴らしい制度があります。積極的に活用して世界へ飛び出しましょう!将来加齢研への入研を考えている学部生の皆さま、加齢研は最先端の設備や優秀な先生方が揃った素晴らしい研究所です。真面目に取り組めば世界で戦える質の高い研究をすることが出来ます。ぜひ入研して一緒に研究をしましょう、そして共に世界を目指しましょう!

画像:ポスター発表の様子(上)/ 名物のシカゴピザ(下)

名前:榊 浩平

所属:脳機能開発研究分野
(医学系研究科 医科学専攻 博士課程1年)