小笠原 康悦
Koetsu OGASAWARA
 

教授誕生

私の研究室から教授が誕生しました。
 


東北大に赴任してから11年が過ぎました。2008年に加齢研に着任し、助教、博士研究員を採用して、生体防御学研究室として出発しました。加齢研の先生方は皆、親切に接してくれて、これまでいろんな研究を展開することが出来ております。その中で、研究室の立ち上げに尽力し、研究が軌道に乗るまでの大変な時期に頑張ってくれた、当時、助教の中山勝文君が、2019年4月から、立命館大学教授に就任いたしました。中山君は、私の研究室では、遺伝子発現によらない細胞同士の接着によって膜分子が移動する現象(我々はそれをドレス現象、ドレス細胞と名付けました。)を発見しました。現在では、その現象はトロゴサイトーシスと呼ばれ、ますます注目されております。また、中山君は、ナノ粒子による炎症機構の研究も行い、若手大型研究費PRESTに採択されるなど、素晴らしい業績を残してくれました。中山君はその後、学際高等機構の准教授として異動し、今回、教授として栄転いたしました。4月から薬学部免疫微生物学研究室を主宰して講義や実習で忙しいとのことですが、まだ、若いのでこれからますます素晴らしい研究をしてくれるものと期待しています。私の研究室出身の初の教授であり、とても嬉しく、また誇らしく思っています。さらに、中山君に続く教授が、出てくれることを願っています。

写真上:東北大着任後初の加齢研園遊会にて。左から、中山先生(現:立命館大教授)、中村先生(現:東北医科薬科大教授)、福田所長(現:東北医科薬科大医学部長)、小笠原。

写真下:中山研究室の写真(立命館大薬学部免疫微生物学)

名 前:小笠原 康悦(おがさわら こうえつ)

出身地:秋田県
趣 味:スキー
分野名:生体防御学分野