◇平成28年11月7日(月)加齢研セミナーのご案内
日時: 平成28年11月7日(月)午後4時~
場所: スマートエイジング棟1階国際会議室
演題: 組織幹細胞を用いた次世代再生医療開発への挑戦
講師: 宮西 正憲
所属: スタンフォード大学医学部
担当: 瀧 靖之(機能画像医学研究分野・内線8559)
要旨: 超高齢化を迎える我が国にとって、今後加速度的に増えてくる 加齢性疾患にどう対応するかは、極めて重要な課題である。再生 医療、特に自己複製能と多分化能を有する組織幹細胞を用いた新 規医療は、これらの課題を解決する可能性がある。中でも造血幹 細胞は、血液細胞(免疫細胞)である特徴を用いることで、他の 組織幹細胞と比して、新規再生医療への応用性、汎用性に優れて いると言える。しかし現時点では、安全かつ安定した臨床応用へ の実現には程遠い。その理由の一つとして、未だ造血幹細胞という集団を正確に理解できていないことが挙げられる。 今回我々は多段階スクリーニング法を用いて、マウス造血幹細胞 特異的遺伝子の同定およびツールの作製に成功した(Nature, 2016)。この技術は、造血幹細胞分子機構の理解には不可欠であり、次世代医療開発にも大きく貢献すると考える。
本セミナーでは、大学院時代の仕事や将来の展望も含めて話す 予定であり、今後の展開も含めた議論が出来ればと考えています。