◇令和2年1月6日(月)加齢研セミナーのご案内
日時: 令和2年1月6日(月) 午後3時~午後4時
場所: 加齢医学研究所 スマート・エイジング研究棟4階機能画像医学セミナー室
演題: MRI位相情報を用いたAD研究の進捗と展望
講師: 米田 哲也
所属: 熊本大学大学院生命科学研究部 医療技術科学分野
担当: 瀧 靖之(所属 機能画像医学研究分野)
連絡先: 舘脇 康子(所属 機能画像医学研究分野・内線 8559)
要旨: MRI位相情報は、従来のMRI画像情報では分類できない組織の磁性を表現可能な情報源として注目されている。特にアルツハイマー病の病理的原因の一つであるアミロイド老人斑は、MRI位相画像で検出可能であることが知られている。また、加齢研と熊本大学との共同研究により、脳回単位に分けられたアミロイド位相情報と、MMSEとの間には強い相関があることが判明し、認知機能の新しい表現方法となり得ることが示唆された。しかしながら、この手法には解析に人的エラーが入る可能性が否定できず、その上大量のデータを処理することが難しいという欠点があった。本講演では、これまでの結果を総括しつつ、こういった問題を回避する新たな方法を紹介して、今後の研究の方向性を提示したい。

文責 米田 哲也  所属名 熊本大学大学院生命科学研究部 医療技術科学分野