◇令和元年10月29日(火)加齢研セミナーのご案内
日時: 令和元年10月29日(火)午後5時〜
場所: 加齢研実験研究棟7階 セミナー室 1
演題: NGSによるHLAゲノム・遺伝子解析への新たな展望
講師: 椎名 隆
所属: 東海大学医学部基礎医学系分子生命科学
担当: 小笠原 康悦(所属 生体防御学分野・内線8579)
要旨: HLA遺伝子群は、ヒトゲノムで比類なき高度な多型性を有し、23,000を超えるHLAアレルがIPD-IMGT/HLAデータベースからこれまでに公開されている。その免疫学的機能と類まれなる遺伝的多様性から、特定のHLA多型が自己免疫疾患、がん、移植に伴うGVHD、ウイルス感染症など100を超える疾患や薬剤感受性と関連する。ところがそれら殆どの場合、「なぜ特定のHLAアレルが疾患と関連するのか?」という疑問は長年未解決のままにある。近年に登場した次世代シークエンサーを活用したHLA遺伝子の多型解析や遺伝子発現解析など種々の革新的解析技術が開発されており、疾患発症の先天的および後天的な遺伝要因をゲノム研究の観点から包括的に理解する突破口になることが期待されている。
本セミナーでは、我々独自に開発を進めているNGSを活用したHLA解析法や日本人におけるHLA多型やRNA発現レベルの特徴について紹介したい。