東北大学加齢医学研究所 加齢医学研究拠点 | Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University

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教授リレーブログ
第25回
佐藤 靖史
Yasufumi SATO
血管を通して病気を診る。
思いついたことはまずやってみよう、そうすれば自ずと路は開けるものだ。
 1978年神戸大学卒業、大学病院で1年研修の後東京都養育院附属病院(現在の東京都健康長寿医療センター病院)に勤務、まさに「人は血管とともに老いる」ことを実感した。1982年郷里に新設されたばかりの大分医科大学(現在の大分大学医学部)の糖尿病を専門とする内科教室に入局、同生化学教室で学位の研究指導を受けたのち、膵島培養のパイオニアであった内科の高木教授からヒト血管内皮細胞の培養を指示された。当時、細胞は自分で単離培養する必要があった。国内に血管内皮細胞を単離培養できる人のほとんど居ない中、ひとり手術切除された大網から単離培養を試み、ほどなく成功した。ちょうどCell誌にウシ血管内皮細胞をin vitroで管腔形成させたという論文を見つけ、自分の細胞でも同じことができないかと試したところ、あっさり管腔形成に成功、血管研究にのめり込むことになった。ニューヨーク大学に2年半留学、1989年大分医科大学内科教室に戻ってからも臨床のかたわら血管研究を続け、1994年基礎研究者として当研究所腫瘍循環研究分野を担当することになった。以来21年、血管を通じてがんと老化を制御する基盤研究を続けている。
(写真上:ヘイフリック先生の細胞寿命のセミナーの後で
 1990年、高木良三郎教授の友人ヘイフリック先生が大分で細胞寿命のセミナーを行った。
 今考えると貴重な機会であった。(左端が著者))
 次回は、遺伝子導入の高井先生です。

Profile 名 前:佐藤 靖史(さとう やすふみ)
出身地:大分市
趣 味:音楽鑑賞(JAZZ)、美術館巡り
分野名:腫瘍循環研究分野(公式HP独自HP

培養したヒト血管内皮細胞による管腔形成
コラーゲンゲル中へ左から右に斜めに侵入する管腔構造を焦点を変えながら撮影した。1986年当時、今思えばヒト細胞では世界初だったのではないか。
   

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