東北大学加齢医学研究所 加齢医学研究拠点 | Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University

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教授リレーブログ
第24回
小椋 利彦
Toshihiko OGURA
なぜ、研究者になったか。
未だに解けない問題。
 こう書くと語弊があるかも知れないですが、高校時代から医者になることを真剣に考えずに医学部に入ったように思います。高校時代は数学しか勉強しなかったし、高校の数学の先生は、当然、私は数学科に進むものと思っていたので、医学部を志望したときに驚かれました。で、医学部に入っても頭は数学ですから、ATGCの四文字で生命現象をコードする遺伝情報に、まるで暗号解読のような魅力を感じたわけです。どうして2ビット一単位の単純なプログラムで高等生物ができあがるのか?この疑問に対して、今も自分なりの解を見いだせていません。まだ、わからない。
 元来、好きなものはやるけど、嫌いなものはやらない性格で、ほとんど授業には出ず、もっぱらNatureの最新論文を読む、ということをしていました。あの当時のNatureでは、免疫グロブリン遺伝子のクローニングと再配列が大きなトピックでした。つまり、コンピュータと違って、プログラムを再構成して組換えると。そんな研究は、国内では大阪大学の本庶佑先生の研究室で行われていました。それで、ある夏休み、本庶先生にお願いして1週間、免疫グロブリン遺伝子の実験を習いに行きました(今考えると、なんと無謀なことでしょう)。この研究が面白かったので、そのまま医学部を卒業すると本庶先生の研究室に進学し、今日に至っています。
 最初の疑問に納得いく解を見いだせず、いまだに、なんでだ?と研究していることになります。
 次回は、腫瘍循環の佐藤先生です。

Profile 名 前:小椋 利彦(おぐら としひこ)
出身地:福島県郡山市(実家は無事に除染終了しました)
趣 味:写真(銀塩に戻りつつある、しかも中判)、読書、愛犬の散歩、クラシック音楽(ピアノ)、水草(サトイモ科)
分野名:神経機能情報研究分野(公式HP独自HP

昭和62年(1987年)4月 京都大学医化学第一講座、
嵐山への教室旅行
   

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