東北大学加齢医学研究所 加齢医学研究拠点 | Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University

セミナー

◇平成27年11月24日(火)加齢研セミナ-のご案内
日時: 平成27年11月24日(火)午後5時~
場所: 加齢研実験研究棟7階 セミナー室1
演題: 細胞老化の二面性~がん抑制と発がん促進~
講師: 高橋 暁子
所属: 公益財団法人がん研究会がん研究所
担当: 田中 耕三(分子腫瘍学研究分野・内線 8491)
要旨: 細胞老化は、発がん性のストレスによって誘導される不可逆的な細胞増殖停止状態であり、これまではアポトーシスと並んで、生体の持つ重要ながん抑制機構の一つであると考えられてきた。しかし、細胞が死滅するアポトーシスとは異なり、細胞老化を起こした細胞(老化細胞)は生体内に長期間存在し続け加齢とともに体内に蓄積していくことが知られている。また近年の研究により、老化細胞がさまざまな炎症性タンパク質を高発現するSASP(Senescence-associated secretory phenotype)と呼ばれる現象をおこすことも報告されており、加齢によって体内に蓄積した老化細胞がSASP因子を分泌することで周囲の組織に炎症や発がんなどの加齢性疾患を引き起こす副作用があることが明らかになりつつある。我々は、細胞老化におけるエピジェネティックな遺伝子発現制御機構の変化が、SASP因子をはじめとするさまざまな有害な遺伝子の発現を引き起こすことを見出しており、その詳細な分子機構を明らかにすることで、加齢に伴う疾患発症のメカニズムの解明とその制御を目指した研究を行っている。本セミナーではがん抑制と発がん促進という正反対の二面性をもつ細胞老化についてこれまでの研究成果を紹介する。


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