東北大学加齢医学研究所 加齢医学研究拠点 | Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University

セミナー

◇平成27年11月16日(月)加齢研セミナ-のご案内
日時: 平成27年11月16日(月)午後5時~
場所: 加齢研プロジェクト棟 1階 中会議室
演題: 自然リンパ球の分化プログラムと機能
講師: 海老原 敬
所属: HHMI、ワシントン大学(セントルイス)医学部 リウマチ科
担当: 小笠原康悦(生体防御学分野 内線 8579)
要旨: 自然リンパ球(ILC)は近年、発見された新しいリンパ球のサブセットである。肺、消化管、リンパ組織、脂肪組織等の粘膜に存在し、粘膜の維持、感染症に対する初期免疫応答に寄与する一方で、アレルギー疾患においては炎症を助長する。ILCは、その分泌サイトカインにより、大きく3つ、Type Iサイトカイン(IFNγ)を産生するILC1、Type IIサイトカイン(IL-5, IL-13等)を産生するILC2、Type IIIサイトカイン(IL-17, IL-22)を産生するILC3に分類される。昨年、ILCに特異的に分化する前駆細胞が発見されたが、各ILCサブセットへの分化プログラムは多くが不明である。我々は、転写因子Runx3がILC1とILC3に発現していること、Runx3がILC1とILC3の分化に必要であることを明らかにした(Ebihara et al, Nat Immunol 2015)。Runx3はILC1の生存に必須であり、かつ、ILC3の分化に必須な転写因子(RORγtとAHR)を共に制御していた。また、マウスの病原大腸菌であるC. Rodentium 感染モデルにおいて、ILC1とILC3の感染症防御における重要性を明らかにした。今セミナーでは、ILCの総説、NK細胞との関係に触れつつ、我々の最新のデータを紹介したい。


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