東北大学加齢医学研究所 加齢医学研究拠点 | Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University

セミナー

◇平成27年11月 5日(木)加齢研研究員会セミナ-のご案内
日時: 平成27年11月 5日(木)午後4時~
場所: 加齢研実験研究棟7階 セミナー室1
演題: ゼブラフィッシュを用いたグリシン作動性シナプス可塑性の研究
講師: 平田普三
所属: 青山学院大学理工学部
担当: 東海林 亙(プロジェクト研究推進研究分野・795-4734)
要旨: 動く生き物を動物と定義したのは古代ギリシアの哲学者アリストテレス(BC384-322)であり、それ以前から現在に至るまで、動物の運動・行動は多くの人を魅了してきた。神経系と筋からなる運動システムは脊椎動物の胚期に形成され、生後に発達する。しかし、運動能力がどのように獲得されるのか、状況によって変化するのかなど、運動システム構築・変化の分子細胞原理は未だに解明されていない。私たちはこの疑問に答えるべく、ゼブラフィッシュをモデルとした遺伝学的アプローチ、つまり運動変異体の単離→原因遺伝子の同定→原因遺伝子の機能解析というストラテジーにより運動システムの分子基盤を解き明かしてきた。運動システムは脊椎動物で保存されており、運動に異常のあるゼブラフィッシュ変異体はヒトの運動障害のモデルになり、ヒト疾患研究にも有用であることが分かった。これまでに得られた運動変異体には驚愕反射をするものが多く、それらは全てグリシン作動性シナプスに異常が見つかったが、その詳細な解析から、グリシン作動性シナプスは遺伝的プログラムだけで形成されるのではなく、シナプス伝達を必要とする、すなわちシナプスが活動依存的に形成されることが分かった。セミナーではグリシン作動性シナプス可塑性の動作原理と意義を議論したい。


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