東北大学加齢医学研究所 加齢医学研究拠点 | Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University

セミナー

◇平成27年10月19日(月)加齢研セミナ-のご案内
日時: 平成27年10月19日(月)午後2時~
場所: 加齢研実験研究棟7階 セミナー室1
演題: イタイイタイ病から観た重金属による臓器障害とは-病理学的検索
講師: 井村 穣二
所属: 富山大学大学院医学薬学研究部 病理診断学講座
担当: 福本 学(病態臓器構築研究分野・内線 8509)
連絡先:漆原 佑介(内線 8509)
要旨: イタイイタイ病”は我が国において認定された代表的な四大公害病の一つで、富山市の中心部を流れる神通川流域で発生した疾病であることはよく知られている。原因は鉱山から排水されたCdを含む河川水を生活用として利用した地域において発生したもので、患者の多くは女性で、容易に骨折しやすいため、患者が骨折による痛みを訴える様を表して命名されたことは有名である。本症が1955年に初めて世間に報告されて以来、数々の医学的論争の中で、現在ではCdによる近位尿細管障害が発症の基であることは周知となった。しかし、その後の研究については一部に留まっており、本症の発症メカニズムについてまだ解明すべき点が多いことも事実である。一方で我が国における土壌中のCd濃度が高いことも報告されており、従って食物からのCd摂取も何らかの健康被害の原因ともなり得る。また、諸外国では同様の重金属障害も懸念される地域が存在しており、今後も重金属による臓器障害の研究は進めていかなければならないと考える。
イ病を過去の疾病として処理することなく、後生まで本症の存在と病態解明が引き継がれていくよう、そして諸外国に向けて発信できるよう、現在、研究を進めている最中である。その一端を紹介したい。


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