東北大学加齢医学研究所 加齢医学研究拠点 | Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University

セミナー

  
◇平成25年2月18日(月)加齢研セミナ-のご案内
日時: 平成25年2月18日(月)17時~
場所: 加齢研SA棟 国際会議室
演題: がん探知犬:がん診断の応用へ
講師: 宮下 正夫
所属: 日本医科大学 千葉北総病院 外科学教授
担当: 福本 学(所属 病態臓器構築研究分野・内線 8507 )
(連絡先:大津 堅 内線8509)
要旨: がん探知犬をご存知でしょうか。犬の嗅覚は人間の嗅覚の数億倍優れているといわれ、この優れた嗅覚を利用してがん患者の識別を行うのががん探知犬です。今回、がん探知犬とはどのような犬か、どのような訓練を行うのか、どうやってがんを識別するのか、がんがどこまでわかるのか、などについて最新の知見をご紹介します。
 がん探知犬は、セントシュガーがん探知犬育成センターのマリーン、10歳、雌のラブラドールレトリーバーです。マリーンは、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がんなど多くの種類のがん患者さんの尿検体を正常人の尿検体から識別することができました。呼気を用いて検査をしても同様の結果が得られます。もっとも重要なことは、症状のない早期がんであっても進行がんと同様に識別可能であることです。
 現在、尿中または呼気中の臭い物質すなわち揮発性がんバイオマーカー(VOC)の分析同定作業をGCMSで行っています。今後さらに、がん関連のVOCが、がん細胞からどのようなメカニズムで発生してくるのかを検討することが本研究の進展にきわめて重要であると考えています。一方で、がん探知犬のこのような能力そのものを将来のがん検診に活用することを目的としてがん探知犬の育成を計画しています。本研究は尿または呼気を用いた非侵襲的な検査である上に、無駄な検査を省くことで医療費の大きな削減にもつながる可能性を秘めていると考えられます。 

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