東北大学加齢医学研究所 加齢医学研究拠点 | Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University

セミナー

  
◇平成23年11月18日(金)加齢研セミナ-のご案内
日時: 平成23年11月18日(金)
場所: 加齢医学研究所、スマート・エイジング棟1階、国際会議場
演題: メンブレン・トラフィックのささやかな集い
―――膜現象の素過程から細胞機能、そして疾患までを俯瞰する
世話人: 東北大学・加齢医学研究所・佐竹正延
プログラム: 13:30-14:30 
宮城県立がんセンター研究所・部長、田中伸幸博士
「小胞輸送系ESCRTによる生体機能制御」

14:30-15:30 
東北大学・生命科学研究科・福田光則研究室、伊藤敬博士
「オートファジーに関わるRab不活性化因子の探索」
同上、大林典彦博士
「Varpは異なるRabアイソフォームを使い分けることでメラノサイトの活性化に関与する」

15:30-16:30 
東北大学・加齢医学研究所・佐竹正延研究室、昆俊亮博士
「SMAP1欠損マウスに見られた骨髄異形成症候群と白血病発症、c-kit輸送との関連」
同上、船木智博士
「SMAP2欠損マウスに見られた円頭精子症、アクロソーム形成とTGNからの小胞分泌」

16:30-17:30 
岡山大学・医歯薬学総合研究科・助教、田邊賢司博士
「初期エンドソームにおける膜ダイナミクスの分子機構」
細胞は外部から取り込んだ物質を適切な場所に輸送し、適切なシグナル伝達や栄養素の利用を行っている。取り込んだ物質の選別は主に初期エンドソームと呼ばれる細胞内小器官が担っており、その選別を通じてシグナル伝達の時間的・空間的調節にも寄与している。選別輸送の分子メカニズムの理解は、細胞がどのようにシグナル伝達を制御しているのか、さらにその破綻と疾患の関係について知る上で大変重要である。しかし、初期エンドソームでの選別輸送はダイナミックな膜の変形を伴い、その分子メカニズムはほとんどわかっていない。近年、我々は初期エンドソームの膜ダイナミクスに関わる制御分子として、細胞骨格関連因子などを含む複数のタンパク質を同定してきた。今回はその制御因子の一つとして同定したホスファチジルイノシトール4-キナーゼを中心に、初期エンドソームにおける膜ダイナミクスの制御モデルを紹介する。

17:30-18:30 
京都大学・薬学研究科・教授、中山和久博士
「メンブレントラフィックと共役する細胞分裂の調節」
細胞分裂の際には、複製された染色体DNAだけでなく、細胞内に存在する様々なオルガネラも2つの娘細胞に均等に分配されなければならない。また、細胞分裂の際には、細胞の形状やサイズが劇的に変化することから、メンブレントラフィックによる膜脂質や特定のタンパク質の局所的な供給や除去が不可欠である。われわれは、分裂時のリサイクリングエンドソームの分配と機能に注目して研究を進め、リサイクリングエンドソームが有糸分裂時に他のオルガネラとはまったく異なる局在変化を経て、2つの娘細胞に分配されることを見いだした。また、このリサイクリングエンドソームの時間的・空間的な局在変化は、低分子量GTPaseのRab11やArf6、およびそれらと相互作用するタンパク質による調節を受けるとともに、有糸分裂の最終段階である細胞質分裂と厳密に共役することを見いだした。

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