東北大学加齢医学研究所 加齢医学研究拠点 | Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University

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高橋信助教(臨床腫瘍学分野)が第28回内科学会奨励賞を受賞

2014年4月11日から13日まで東京国際フォーラムで開催された第111回日本内科学会講演会における高橋信助教の発表が第28回内科学会奨励賞を受賞しました。受賞テーマは「TP53ステータスを利用した乳がんの予後予測バイオマーカーの開発」です。授賞式は2015年4月10日から12日にみやこめっせ(京都)において開催される第112回日本内科学会講演会において行われました。
 乳がんは女性のがん罹患者数で第2位を占め、年々増加傾向にあります。乳がんの治療成績を改善するためには、予後や治療効果を予測できる信頼性の高いバイオマーカーの開発が求められています。がん抑制遺伝子TP53の遺伝子変異は乳がんの予後不良因子として知られていますが、診断が難しく、臨床応用が困難です。高橋助教らは、網羅的遺伝子発現によってTP53遺伝子変異の有無を予測する手法を開発し、予後を高精度に予測可能であることを示しました。この研究成果については2009年に特許を取得しています(「がんの予後予測法」特許第4370409号)。また、同診断法により術前化学療法の治療効果予測および術後の再発の予測性についても非常に精度が高いことを示し、同学会において発表しました。
 高橋助教らは、現在、この研究成果を乳がんの診療に応用するため、簡便な検査キットを開発に取り組んでいます。

 
2015年04月13日 掲載