東北大学加齢医学研究所 加齢医学研究拠点 | Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University

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松居教授がCRESTに「世代継承を担うエピゲノム制御」で採択

平成25年度 科学技術振興機構・戦略的創造研究事業(CREST)の、研究領域「エピゲノム研究に基づく診断・治療へ向けた新技術の創出」の研究課題として、松居教授が研究代表者の「世代継承を担うエピゲノム制御」が採択されました。
 この研究課題では、私たちの共通した願いである、健康な子供を授かること、そして、その子供たちが健康に発達・成長するために必要とされる生殖細胞のエピゲノム制御を、因果関係の検証が容易なモデル動物を使って解明することを目指します。そのために、第1にマウス胎仔期の未分化な生殖細胞で起こる大規模なヒストン修飾のリプログラミングの意義と制御因子を解明します。また第2に父親の加齢に伴い精子で生ずるエピゲノム変異を明らかにします。さらに第3に多能性幹細胞を生殖細胞に直接変換することを可能にするエピゲノム制御を解明します。日本では少子高齢化が急激に進むなかで、晩婚化傾向などの影響もあり不妊がより大きな社会問題になりつつあります。また出産年齢の上昇に伴う先天性疾患のリスクも増大しています。この研究提案により、生殖細胞のエピゲノム制御の解明と、多能性細胞を生殖細胞へ簡便に直接変換する新規性の高い系を開発することにより、親の高齢化などに伴いリスクが上昇する、さまざまな先天性疾患や不妊の原因解明が期待できます。さらにそれらのリスク評価系の構築と、回復させるための薬剤の開発に繋がる可能性があります。

 
2013年10月09日 掲載