東北大学加齢医学研究所 加齢医学研究拠点 | Institute of Development, Aging and Cancer, Tohoku University

スマート・エイジング出前カレッジ

ご案内

被災地のみなさまはその生活に落ち着きを取り戻しつつありますが,今なおいろいろな困難に耐え忍ぶことを強いられています。このような時にあっても,あるいはこのような時だからこそ,知的好奇心を刺激する環境を希求するとともに,自らの健康についての向上心を強くお持ちです。これは震災以降,これまで被災地に頻繁に赴いて住民と向き合う支援活動を継続している本学の研究者に対し,被災地住民からこのような知的活動や健康維持活動に対する要望が寄せられているばかりか,今回の世話人が現地に赴いて公民館の担当の方々と面談した際にも,ぜひこのようなシリーズ講義を開催して被災者をサポートしてほしい,という強い要望が寄せられています。

本学の加齢医学研究所(加齢研:所長 川島隆太教授)では,2012年4月からスマートエイジング・カレッジと称する講義シリーズを加齢研スマート・エイジング国際共同研究センター(センター長:川島隆太教授)にて一般市民向けにスタートし,大好評を得ています。これは仙台市民や宮城県民に広く開かれたものですが,現在,被災地からは交通手段の復旧遅れなどにより,受講できない県民が多く居ます。そこで私たちは,被災地近くの公民館などに直接出向き,『健康的な加齢とは何か』,『愉しく老いるためのノウハウ』など,加齢研などでの学術研究成果に基づく分かりやすい身近な科学を紹介し,被災地のみなさまの知的好奇心を刺激し,自らの健康維持に対してさらに積極的に取り組む意欲を湧き立たせて頂くことを計画しました。これにより復興への意欲,活力を醸成してもらい,起業や経済活動へつながる道筋を見出してもらうことを期待しています。

2012年から今年2014年まで3年計画で,被災地3カ所(亘理町,石巻市,気仙沼市;なお気仙沼市は大谷地区と面瀬地区の2カ所で実施)で,それぞれの地区につき月に1度の土曜,4ヶ月間,計3回の出前授業を行います。一つの地区で3年間,計9回の開催となります。今年の初回は7月5日(土曜)亘理町中央公民館からのスタートとなります。詳しくはポスターおよびプログラムをご覧ください。

講師は加齢研のほか,生命科学研究科,文学研究科,薬学研究科の教員で,講義内容は被災地の実情と要望を踏まえ,健康生活への提言,最近の健康科学の話題,高齢化への対処法などすぐに役立つ内容から少しだけ学術的な内容を含むものまで多彩なものを用意しています。対象は一般市民を想定していますが年齢は問いません。聴講は無料で,事前登録は不要です。会場ではソフトドリンクやお菓子などをご提供し,東北大学サイエンス・カフェに準じた環境をご用意します。これまでもたいへんご好評を頂いてきましたが,今年は3年計画の最終年度として,よりニーズと実情にマッチした出前カレッジの展開を予定しています。