加齢研ニュース 第40号

           (平成16年12月1日)

所長室便り
新任教授挨拶
分野紹介
随想
研究員会便り
研究会同総会広報
編集後記


「所長室便り」 帯刀 益夫

 前回で所長便りでも法人化に関する情報等をお知らせしましたが,その後の状況についてお知らせしたい。
 この10月に,文部科学大臣より現吉本総長が平成16年4月1日にスタートする「国立大学法人東北大学」の総長として承認されたことの通知があった。そして,国立大学法人東北大学の「中期目標・中期計画」は,早稲田副総長が中心となってとりまとめられ,提案は10月の評議会の承認を受け,文部科学省に提出された。今後,新たに設置される「国立大学法人評価委員会」がこれを評価・審査し,東北大学との意見交換をした上で最終案として決定される運びになっている。この「中期目標,中期計画」が決定されれば,これがこれから6年間の東北大学の具体的な指針を示すものとなる。以前から度々作製を行ってきた加齢医学研究所の「中期目標・中期計画」も大学全体の方針とつきあわせた上で,若干の修正を行い,提出した。これらの「中期目標・計画」は,研究所教官全員に直接メイルで送付しているので,内容についてご理解をいただきたい。
 法人化後の大学運営および移行に関する具体的な課題については,部局長で構成する法人化推進本部でのこれまでの審議をもとに,法人化推進本部の幹事会で基本的考え方をまとめているところである。それによれば,法人化後の大学運営は,これまでの大学運営の審議決定機関であった評議会の役割が,大学運営に関する最終決定・執行機関としての「役員会」,財務に関する審議機関としての「経営協議会」,研究教育全般に関する審議機関としての「教育研究評議会」の3つに分割され,現行の評議会を中心的な審議決定機関とする運営方式とは大きく変わることになり,総長と7名の役員(理事,現在の副総長)で構成する役員会が大学運営の決定・執行機関として重要となる。これまでの評議会での審議項目などを整理すると,経営協議会,教育研究評議会は年3・4回程度の開催でその任務を果たせるのではないかと考えられる。法人化後は,総長・役員会のリーダーシップ機能がより強化されることになるが,大学のボトムアップ機能を充分活用しつつ運営を進めてゆくためには,各部局の運営執行責任を持つ「部局長」と大学全体の運営に責任を持つ「役員会」との間の連携がより重要となり,役員会の教学・法人経営の円滑な執行を推進するため,部局長からなる協議調整機関として部局長連絡会議等を設けることとし,これは月1回程度の開催が必要と考えられている。このような移行に対応して,これまでの評議員の役割も変わり,また,定数も少なくし,各部局に副部局長を置き,部局運営を強化するという考えも示されているが,さらに今後の検討が必要である。
 法人化後は,従来の教職員の「定員」の概念はなくなり,各大学法人で人件費を適切に管理する事が求められることになり,各部局の「定員」は「配置職員数」となり,人件費総枠の範囲内で適切な自由度のもとに運用して行くことになる。なお,17年度までに実施が予定されている「第10次定員削減」は法人化後もそのまま変更せず実施することを前提としている。加齢研ではこれまでに「第10次定員削減」に対する対応策はできており,当面,現状の「配置職員数」の変更はないまま進めてゆくことが可能と考えている。
 事務組織についても,法人化後の大学では「業務執行」のみでなく「経営的視点」も求められることになり,人件費総枠の範囲内で,現行体制からの着実な移行を達成するための具体的対応も課題となっている。
 法人法では,部局長は総長が任命することとなり,部局の運営についてこれまでより強い権限を総長から付託される形となるが,一方でこれまでと同様の部局の意向を尊重し,ボトムアップ機能を備えつつ,活発な活動を強化する事が必要である。加齢研では,すでに,法人化後を考慮に入れて,評議員を副所長とし,総務人事,財務,研究推進,将来計画の4つの常置委員会を設置し,新しい運営体制を試行的に進めてきており,ある程度スムースな運営になってきていると思われるが,なお,部局運営の中心的役割を持つ運営会議の構成や,教授会のあり方,研究所構成員への情報伝達,意見の集約など法人化前に整理しておく課題がいくつか残っている。
 大学附置研究所という立場からの課題については,国立大学法人法案の国会審議に入る段階で,「学部,研究科,附置研究所等の大学の教育研究組織の省令化」がはずされ,「大学の教育研究組織は,各大学の自主的な判断で柔軟かつ機動的に編制し,各大学の予算の範囲内で随時設置改廃を行うことができる」ようになったことから,大学附置研究所の位置づけや財政的裏付けはこれまでより弱いものとなったと考えられる。これまでの大学附置研究所はその設置目的など全国的な位置付けに沿って活動してきたが,今後は大学法人のなかでの位置付けがより重要になってくることは間違いがない。これまでも附置研究所の学内での位置付けは大学ごとに違いが見られ,東北大学は他大学に比べて比較的附置研究所を重要視している大学と思われるが,今後の学内での位置付けをさらに明確にするため,研究所長連絡会議等で,学内での研究所の連携を強化した取り組みが進められてきており,東北大学の「中期目標・中期計画」の中でもこの点を明確に記述している。学際国際研究センターを含めた新たな研究所連携研究機構の構想も協議を進めており,これを実現するステップとして,研究所を中心とする学際的な連携研究プロジェクトの具体化を検討し,近く立ち上げる予定になっている。
 これまでは,加齢研としての将来構想の検討等を行い,それに基づいた概算要求を進めてきたが,法人化後はこれまでのような概算要求のスタイルは取らず,組織の再編などは大学内の裁量の範囲内で可能となる。法人化がスタートする平成16年度に向けては,現状のベースで運営費交付金を算定し,概算要求を行っている。加齢研の将来像についても,こうした点を考慮し,方向性を探って行かなくてはならない。
 法人化は,大学間の競争的環境を強めることになるが,すでに国際的な研究教育拠点形成を目指した文部科学省の取り組みとして,昨年から「21世紀COEプログラム」がスタートしている。東北大学では各部局等からの提案を本部主導で最終的なプロジェクトの提案として選考し,申請する形をとっているが,ライフサイエンス関係では,昨年度は生命科学研究科を中心としてプログラムは残念ながら採択されず,「医工学領域」のプログラムが採択され,今年度は医学領域で「シグナル伝達病」プロクラムが採択された。このプログラムは,教育拠点形成であるとの立場から,加齢研主導型のプロジェクトは提出しなかったが,昨年度は2名が,今年度は5名がこれらプログラムに参加し,本学の「21世紀COEプログラム」を遂行するために加齢研が重要な寄与をすることが期待されている。また,来年度もライフサイエンス領域のテーマでこのプログラム募集が行われる予定であり,新たな提案を考えてゆく予定である。また,医学部と工学部が連携し,振興調整費のCOEへの提案により,「先進医工学研究機構」が5年の予定でスタートし,新たな研究者の募集を行っている。こうしたプログラムは,4・5年先に,東北大学のライフサイエンス全体のあり方を考慮にいれた教育研究組織の再編成を行うことが目標となっている。
 10月1日から東北大学医学部附属病院と歯学部附属病院は統合し,東北大学附属病院という新しい組織形態となった。現在は,両病院は制度的にも,また運営上でも並立した形ですすめるが,法人化後は統合病院が1部局として一体化した運営ができるよう,現在法人化推進本部病院部会で審議を進めているところであり,医学部,歯学部,ならびに加齢研から作業委員を選び,具体的事項について検討に入っており,診療,教育,研究についてこれまでと違った新たな提案も出されてくるであろう。これらの加齢研をめぐる環境変化を考慮しつつ,今後の東北大学のライフサイエンス研究教育の将来像も考慮に入れた研究所の方向性を考えてゆくことが必要となってきたと思われる。

「新任教授挨拶」  
 新任のご挨拶 神経機能情報研究分野 小椋 利彦

 平成15年5月1日付けで東北大学加齢医学研究所神経機能情報研究分野を担当することになりました。9月初旬に研究室の引っ越しを終え,本格的に実験を稼働させました。
 新任の挨拶として,これまで行ってきた研究をまず紹介したいと思います。アメリカLa Jollaにあるソーク生物学研究所でレチノイン酸と脊椎動物の発生に関する研究に終止符を打って区切りを付け,奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科で,独自の,留学先でのプロジェクトの延長ではない新しい研究を始める決意で,1995年4月帰国いたしました。当初,アメリカのポスドク中心のcompetitiveな研究環境と,日本の大学院生主体の,ある意味で非常に稚拙な研究環境の差に愕然としたのを覚えております。奈良先端科学技術大学院大学の方針として異分野からの入学を認める制度や,研究内容の決定が入学後に行われるため私の研究とは全く異なる実験をしてきた学生を受け入れなければならないシステムも驚きでした。ポスドク相手のdiscussionから,右も左も分からない大学院生を相手に試行錯誤の連続で,とにかく新しい画期的な遺伝子を探ることから研究を開始いたしました。研究テーマは,なるべく発生の根幹に迫る問題を取り上げ,impactの大きいネタで勝負すると言うのがまず基本方針。データの質を,学生のレベルに絶対落とさないと言うのが次の方針。手取り足取り懇切丁寧に教え込むより,良いデータと質の高い論文を書かせるのが一番の教育であると言うのが第3の方針でした。
 帰国当時の情勢として,脊椎動物もハエも基本的な発生のメカニズムは同じで,互換性のある同じ遺伝子が働いていることが注目されていました。ゲノム情報の拡大によって,ヒトとハエのゲノムもin silicoで簡単に比較できるようになったことは,この知見を加速させていました。発生の根幹を構成する新しい遺伝子プログラムを見つけるため,我々はハエのoptomotor blind (omb) 遺伝子に注目しました。この遺伝子は,T-boxと呼ばれるDNA結合ドメインをもつ転写因子をコードしています。しかも,変異によっては,ハエの羽や脚が形態変換を起こすことが知られていました。また,ハエの視覚器の発生にも重要であることも報告されていました。これは,omb遺伝子がハエにおいて,多彩かつ重要な機能を担っていることを強く示唆するものです。
 大学院生と実験を進めながら,スクリーニングを行い,我々が実験動物として使っているニワトリ遺伝子の単離を行った結果,1次スクリーニングで,多数のファージプラークがシグナルを出していることが見つかりました。これは,脊椎動物ではかなりの数のomb-like遺伝子が存在していることを意味しています。同時に,脊椎動物の形態の多様化,複雑化に伴って遺伝子数も増えてきた結果ではないかと思われました。大学院生と数十個のクローンを全て解析し,ニワトリ胚のどの部分で発現しているかを見た結果,きわめて面白いことが分かってきました。
 Tbx5, Tbx4遺伝子がクローンされているのが分かり,構造的にはよく似ているにも関わらず,Tbx5は上肢に,Tbx4は下肢に発現しているのです。上肢と下肢は,肢芽と呼ばれる体幹にできる2対の膨らみから発生しますが,発生の初期には全く形態は同じなのに,発生の後期になると,ニワトリ上肢芽は翼に,下肢芽は脚に発生する。Tbx5, Tbx4遺伝子は,なぜ上下肢が全く異なる構造をとるようになるのか,その謎を解くかもしれないと思われました。
 実験は簡単で,Tbx5を下肢に,Tbx4を上肢に強制的に発現させればよいことになります。効率の良い遺伝子発現系を作るため電気穿孔法(electroporation)を採用し,月に数千個のニワトリ種卵を消費しながら実験を進めていると,ある日大学院生がやってきて,私に「先生,面白いものみせましょうか?」という。持ってきた胚を顕微鏡で覗き込むと,脚がほぼ完全に翼になっており,さすがに私自身驚きました。Tbx5遺伝子は網膜の背側や左心室に限局して発現するなど,きわめて興味深い発現パターンを示し,その詳細な研究を現在も継続中です。
 私が大学院生であったころ,ヒトにいくつの遺伝子があるか,考えたことすらなかったと記憶しております。しかし,ゲノム解析が様々な生物種で進行中の現在,遺伝子はin silicoで自由に閲覧し,解析することが可能となっています。ヒトの遺伝子数もほぼ確定しております。このような状況下で,生物学の有り様が確実に変化していることを,最近特に感じるようになってきました。いままで苦労してクローニングを行う必要性は徐々に減って,コンピューターでデータベースにアクセスすれば,目的の遺伝子を購入することも可能で,実際その方が安く,迅速に遺伝子を手に入れることができるようになっています。
 ならば,私たち生物学,基礎医学を研究する者も必然的に新しい視点をもつ必要があると考えられます。その上で新しい生物観,人間観を構築するような研究が意味を持ってくるのであって,システムとしてヒトという生物を把握することの重要性が浮き彫りになってくると思われます。また,ゲノム情報を活用した研究もこれまで以上に重要になってきており,進化論的な観点も含めた比較ゲノム学,比較発生学,ゲノム情報からの創薬,ゲノム医学など新分野の創出が注目されております。
 東北大学医学部を1984年に卒業し,ほぼ20年ぶりの帰仙となり,21世紀に突入したばかりの加齢医学研究所で新たに研究を展開できるのは最上の喜びです。これまでに無い独創的な研究を遂行し,加齢研に小椋有りと世界に認められる仕事をすることが,今の私のもっとも大きな目標でもあります。よろしくお願い申し上げます。

新任のご挨拶 癌化学療法研究分野 石岡 千加史

 平成15年6月1日付けで癌化学療法研究分野を担当することになりました。就任にあたりご挨拶を兼ね分野をご紹介いたします。癌化学療法研究分野の前身は昭和38年に開講された抗酸菌病研究所・臨床癌化学療法研究部門であります。初代教授の斉藤達雄先生はその2年前に開設された癌化学療法部門の初代教授として医学部からいらしたので,人の流れで申しますと今年でちょうど40年の時が流れました。この間,涌井 昭教授時代を含めて研究は抗癌剤による薬物療法の薬効・薬理の基礎的研究から臨床試験まで,さらに化学療法の効果判定などがんの診断に関わる研究を隣接の附属病院と仙台厚生病院を臨床研究の実践の場として行われてきました。平成元年,加齢医学研究所設立により,現在の癌化学療法研究分野になり,今年4月に退官された金丸龍之介先生の時代を経て今日に至っております。
 私たちの最近の研究テーマは加齢研要覧に掲載しておりますが,簡単に申しますと,がんの分子診断・分子治療法の開発ということになります。分子診断法に関しては,これまでに出芽酵母を用いる遺伝子機能診断法の開発や,家族性の大腸癌や乳癌をはじめ各種がん関連遺伝子の変異検出とその病的意義の機能評価について臨床研究を含めて取り組んでまいりました。現在,遺伝子機能診断法をさらに発展させ,より包括的な分子診断系の確立を目指して,網羅的変異解析やマイクロアレイを用いた網羅的遺伝子発現解析に取り組んでおります。また,がんに特異的な遺伝子産物の発現,翻訳後修飾を診断に応用するための網羅的タンパク質発現解析に関する研究を準備中です。
 このような分子診断は,最近まで発癌機構解明のための研究や,遺伝性腫瘍や特殊な癌のDNA診断などに限定されておりましたが,網羅的遺伝子発現解析の出現により,一部のがんでは病型分類のほか,予後の予測,転移予測,さらには抗癌剤・放射線治療効果予測などが可能になってきました。われわれも,医学系研究科・腫瘍外科(大内憲明教授)との共同研究で乳癌の予後・悪性度診断に取り組んでおります。また,抗癌剤の多剤併用療法に関する治療効果予測診断法の開発や,がんの分子画像診断にも取り組んでおります。
 一方,がん関連遺伝子の機能評価に関しては,タンパク質の機能,構造,変異相関について興味を持っております。例えばp53がん抑制遺伝子産物に関しては網羅的ミスセンス変異解析を行い,がんの分子疫学的研究に発展させるべく国外研究者と共同研究中です。また,このp53に関しては,変異p53機能回復薬剤開発,アミノ酸置換導入による改変p53による遺伝子治療法の開発,p53経路の治療標的探索など,p53に関連する分子治療法開発に取り組み,将来,このような基礎的研究から臨床研究に展開できる日を夢見ております。
 この6月からは同時に病院の腫瘍内科長を担当しておりますが,医学部附属病院は歯学部附属病院と統合してこの10月1日に東北大学病院と生まれ変わり,法人化を来年4月に控えた現在,組織改革の大きな波が押し寄せてきているところです。腫瘍内科では,がんの薬物療法を中心にして進行・再発消化器悪性腫瘍,悪性リンパ腫,各種肉腫,原発不明癌などの診療を担当しております。私たちは以前より外来化学療法に力を入れてまいりましたが,最近では他の診療科においても外来での化学療法のニーズが高まり,本年度中に外来棟5階の腫瘍内科診察室・内視鏡室,共通処置室の一部を改修して外来化学療法センター(仮称)を開設する予定になっております。今後は,遺伝子呼吸器内科,血液免疫科,移植内視鏡再建外科,乳腺内分泌外科,胃腸外科,肝胆膵外科,婦人科,放射線治療科,泌尿器科などと協力しながらセンターの運営を軌道に乗せたいと考えております。
 診療に関しては,このほかにもがんの薬物療法に関する医師主導の臨床試験,メーカー主導の治験,家族性・遺伝性大腸癌・乳癌の遺伝子診断,遺伝カウンセリングにも取り組んでおります。このような先進的な医療を開発研究するにあたっては,インフォームドコンセントはもとより,より社会的合意が得られるような科学的,倫理的な妥当性が求められる時代となってきております。特に,関係省庁や学会・研究会が示す各種指針(ガイドライン)の数は年々増加してきており,それらの理解と,現行のまたは将来の研究計画にどのように反映させ,整合性を保つかに非常に負担が増してきております。
 また,このような臨床研究を開発していくためには,われわれ医師・研究者の努力が必要ですが,特にがんの治療薬開発に関しては規模や人員の問題から現在の治験センターだけでは対応しきれない状況下にあります。医師主導型の臨床研究については,とくに抗癌剤開発の場合は,他の薬剤とは異なり,研究段階では重篤なものも含む有害事象(いわゆる副作用)が必発であり,多くの場合,主目的または副次的目的が生存期間の延長であることから観察期間が長いため,専門性の高いコメディカルスタッフ(例えばCRC:clinical research coordinator, DM:data manager, oncology nurse, cancer pharmacist)を確保し,コストも含めた効率のよいシステムを確立することが必要です。今後は自分たちの研究をいかに臨床の場に展開していくか(トランスレーショナルリサーチ)を見据えて,同時に臨床研究に関わる体制も整備していかなければならないと考えております。
 以上,私たちの分野と診療についてご紹介いたしました。研究所ならびに同窓会の皆様には今後ともご支援,ご協力下さいますよう宜しくお願い申し上げます。(平成15年10月31日)

「分野紹介」 遺伝子機能研究分野

 この研究分野は,DNA修復機構の研究をする安井(教授)のグループとダイオキシンのシグナル伝達機構を研究している菊池(助教授)のグループからなっています。DNA修復機構を研究するグループは教授以外に助手の高尾雅と二人のポスドク(中嶋敏と菅野新一郎),医学研究科博士課程3年の蘭利,生命科学研究科の博士課程前期2年の大畑善嗣,1年の佐藤洋平,4年生の伊藤貴一,研究生のロクシャナ・ラベヤそれに事務員の千葉いずみ,実験補佐員の松崎美季子,近藤久美子の計12人ですが,この秋から,中国からの留学生の洪沢輝が仲間入りします。研究は主に活性酸素によるDNA損傷の修復機構とその欠損の影響の解明を目指しています。癌の多くはDNA損傷が原因となって引き起こされると考えられることから,修復欠損と発がんの関係を明らかにするとともに,DNA損傷の蓄積と老化との関連にも興味をもって研究を進めています。高尾は最近,活性酸素で生じた塩基損傷を切る三種の新しいヒト遺伝子を発見し,これらの機能解析を大畑とチームを組んで進めています。このような修復蛋白が,高頻度の突然変異を導入する目的で働いたり,あるいは遺伝子発現の制御に関わったりすることが最近相次いで報告されてきたので,修復以外の機能も調べる必要があります。菅野は蛋白精製の専門家で,マウス臓器のエキストラクトから修復活性を精製し,質量分析器で遺伝子を同定する方法で新しい修復蛋白を同定しつつあります。この蛋白からのアプローチで,これまでのデータベースからでは微生物遺伝子のホモローグしか同定できなかった哺乳動物の修復遺伝子の枠が広がることが期待されます。この春に山形大に就職した岡野聡は,特殊な修復酵素を発現させたヒト細胞に紫外線をフィルターの小さい孔を通して照射し,核の一部にのみ単鎖切断を生じさせ,集積する蛋白質を始めて観察しました。このような実験方法は,試験管での実験で得られてきた修復過程のモデルがクロマチンを持った細胞の中で実際に働いているか,時間的,空間的にどのように進行するかなど根本的な事実を明らかにできます。また,このような損傷に集まる蛋白の遺伝子を同定する方法も開発し,スクリーニングを始めています。さらに,この春から新しく導入したコンフォーカル・レーザー螢光顕微鏡のレンズを通して細胞核の一部に光を照射し,生じた損傷に集積する蛋白質をリアルタイムで解析する方法も新しく開発しました。これを用いて,中嶋と蘭利が活性酸素の種々の損傷に集積する蛋白質を追っかけています。レーザーの波長,強度,線量を変える事により,生じる損傷の種類を制御できます。今後は,ゲノムの安定性に関わる蛋白のプロテオームを質量分析器で同定し,それらが細胞内でどのように機能するかを顕微鏡と生化学で同定していくシステムを作りあげる予定です。このようなアプローチからゲノム安定性に関わる機構が解明され,成果は臨床的な応用研究にも結びつくと期待しています。
 ダイオキシンのシグナル伝達系の研究グループは,7月から3階西側の部屋に移動しました。当研究グループでは,ダイオキシンの多様な作用を解明するために,以下のような研究を行っています。 ダイオキシンによるチトクロームP-450 (CYP1A1) の発現系をモデルシステムとして,その発現に関与するクロマチン構造の変化を引き起こす遺伝子の同定とその機能を解明する研究です。ある種のプロテイン・キナーゼ阻害剤は,ダイオキシン投与によるCYP1A1の誘導発現を阻害することを,我々のグループは見出しています。この阻害がヒストンのアセチル化と関与していることから,クロマチン・リモデリング因子と関係している可能性が明らかにされつつあります。この研究は三菱化学・生命科学研究所に博士研究員として移動した柴崎を中心に行われてきました。 ダイオキシンの多様な毒性を調べる上で,ダイオキシン受容体(AhR)の本来の生体機能を明らかにすることが重要になってきています。その生体機能に結びつく現象の一つとして,我々はベンズイミダゾール構造を持つ化合物が,リガンドの結合を介さずに,AhRを転写因子として活性化する機構が存在することを,菊池を中心として明らかにしてきました。さらに,この機構の重要なシグナル伝達系の構成因子の遺伝子が存在するヒトの染色体部位を,マウスとヒトの融合細胞を作製することにより10番短腕に同定し,関与する遺伝子を見出しました。 ダイオキシンの毒性の中でも,慢性的効果を示す免疫毒性がこれから重要な問題となると思われます。当研究所発達病態分野で樹立された白血病T細胞株を用い,我々の開発したT細胞アポトーシスの系が,免疫毒性の検出システムとして他の分野での応用の広がりを見せてきています。また,このアポトーシスに関与しているAhR非依存性のシグナル伝達系の解明が進展し,留学生のアーメド・ソヘルが博士論文としてまとめているところです。 この他,AhRの構造と機能を,再構成系で明らかにする研究は,持田製薬に就職した武内が基礎的な検討を行い,高橋が現在継続して研究を展開しています。この研究は,AhRの本来の機能を明らかにする研究 へと結びついてくる大切な実験系になると考えています。

「随 想」  有用と無用の学問 佐竹 正延

  Developmental and Comparative Immunology Meetingを直訳すれば,発生・比較免疫学会ということになりますが,その様な研究集会があるとは,免疫学を専攻する先生でも御存知ない方が大部分ではないでしょうか。でも,あるのです,しかも3年に1度は国際学会が開催され,本年度は9回目といいますから,24年は続いていることになります。そして2003年度はスコットランドはエジンバラ,そのやや北はずれのセント・アンドリュースでの開催と聞きましたので,出かけて見たのが6月の末でした。昔,ロンドンやケンブリッジ界隈はぶらぶらした事がありますが,スコットランドは未だであったわい,との興味本位からの参加です。丘の頂きに座すエディンバラの古城は,石オンリーでできている市街とともに,重厚ではありますがやや黒ずんでおり,陽が翳ると凄惨の気すら覚えます。また,ヴァイキングのゆりかごともいうべき北海は,とても生き物が棲めるとは思えない程に寒々としています。にも拘わらず,ホヤだか何だかはちゃんと生きているらしく,その免疫を研究しているそれなりの学者がセント・アンドリュース大学には居られて,彼女が学会長とのことでした。
 プレゼンテーションは興味深くもあり,また驚きの連続でした。例えば,サケとかマスのインターロイキンの話は,水産学の背景を想像すれば,それなりに納得がいきます。またヤツメウナギのT細胞受容体様分子の話は,自然免疫能から適応免疫能への橋渡しをした動物としてのヤツメを思い起こせば,さもありなんとうなずけます。しかしミミズのCD様分子の話などを耳にしますと,「おいおい,ミミズの免疫学などを研究して何が面白いんだい? 何の為になるんだい? 何か悲しいことでもあったのかい?」と思わず聞き返したくなるではありませんか。しかも発表者が,カリフォルニア大学ロサンゼルス校の歴とした正教授であると知れば,ますます驚きます。
 と,驚いた振りを私はして見せますが,実は自分も人を驚かせている,正確に言えばアキレさせているのかもしれません。そう申しますのも先程,ちょっと顔を出したホヤなる生き物の,免疫学と言える程ではありませんが生体防御関連遺伝子を私もいじっておりまして,その話をしたり発表したりすると,分かるのです,他人様の心の動きが。「ホヤの免疫? 何が面白いの? 何の役に立つの? 佐竹は阿呆とちゃうか?」と言われたり,言われないまでも表情に出すのが私には読めるのです。他人様がミミズを面白がるのも,自分がホヤを面白がるのも,個人の感情ですから,とやかく言う必要も言われる謂われもないはずです。ただし,実験に従事しているのは私ではなく学生さんですし,さらに研究費も使わせて頂いている以上,何が面白いかのサイエンティフィックな説明は求められるでしょう。そこで,「生命の多様性と個性」とか,「環境への適応戦略としての,免疫機能の進化」とか何とか,もっともらしい言葉を並べてミミズもホヤもひっくるめて面白いものと,とりあえずは納得して頂きます。
 ところが何の役に立つのかの問いに対しては,ホヤの場合は答えるのに苦しいものがあります。想うに免疫学の歴史はヒトの病気,主に感染症から出発しているわけでして,ヒトが中心です,そしてそのモデル生物といえばマウスです。従って我が国でも,免疫学会などに行けばヒトとマウスの一色となります。当然でしょう。なぜって,例えば病気で苦しんでいる人を見れば医師としては治してあげたい,或いは治るのを手助けせねばなりません。大事なのは人です,よってヒト(とマウス)の免疫学が診断・治療に役立つのであれば,大いにヒトとマウスを研究せねばならないことになります。一方,ミミズやホヤが病気になったって,誰も痛くも痒くもありませんから,放っておけばよいのです。つまりミミズやホヤは,何の役にも立たないのです。
 驚く,といえば最近こんな事もありました。消化器内科学は私には縁もゆかりもない分野です。そこへ「胃の炎症学」なる本の上梓を計画している,ついてはその中の1節,「加齢と炎症」を執筆せよとの依頼を受けたのです。本トピックの病理的・臨床的側面はいざしらず,遺伝子制御的側面を知る人が国内には殆どいないらしく,何の風の吹き回しか私にお鉢が回ってきたのでした。勿論,私も知る訳はないのですが,良い機会と思い少し勉強してみました。その結果,どうやら線虫の世界では加齢現象の遺伝子制御解析が,劇的な展開を見せており,生体防御能も加齢に深く関連していることを知りました。アナロジーに基づいてマウスの加齢研究も(ということはヒトを視野にいれている)勃興しつつあります。そこで私は思いついたのです,線虫―ホヤ―マウス(ヒト)の進化軸上で,ホヤの加齢と生体防御の研究を実施すれば,ユニークではなかろうかと。また「加齢」医学研究所の「免疫」遺伝子制御研究分野を担当する私には,ピッタリのテーマかもしれない,と。
 さて線虫ですが,地中を這う虫であること,ミミズと全く同様です。にも拘わらず,片や「何が面白いの? 何の役に立つの?」と人から嘲られ,片やその研究の魅力・有用必要性については誰からも何の疑義もさしはさまれません。ミミズさんの側からすれば,こんな不公平な話はないでしょう。線虫だって元来は,何の役にも立たない虫であったはずですからなおさらです。つまりこういう事ではないでしょうか? 誰かの研究によりある知見が線虫に付加された,それに基づき,次の誰かが別の知見を線虫に追加した,この循環が蓄積されて今や線虫の研究分野は巨大となり,有用必要性については誰もが納得している。ミミズさんは可哀そうに,味方してくれる人が稀なのです。有用・無用は事物の本来的・内在的な性質により決まるのではない,事物についての知恵がさらに知恵を呼ぶ状態が「有用」と規定されるのである,従って何事によらず深く深く解析する事が肝要である,肩肘張ればこうなります。もっとも横丁の隠居が気まぐれにホヤの加齢をツツイてみても,ヒネクレ爺さんの浮名を流すのみ,どうなるわけでもないかもしれませんが。

「研究員会便り」 研究員会委員長 渡邊 利雄

 私の任期もそろそろ終わりに近付きました。果たしてこの2年間会員の皆さんのお役にたったかは大いに疑問ですが,色々と経験をさせていただきありがとうございました。研究員会の新しい枠組みを作ることに明け暮れた2年でしたが,今後の活動に少しでもお役にたてば幸いです。
 以前の加齢研の構成員は思いのほか均質な集団でした。しかしながら,研究所の改組,病院の統合や大学院の拡充の結果,加齢研で研究活動を行っている方のうち,所属が加齢研では無い方も増えてきました。同時に生命科学研究科からの修士の学生の数も増え,会員の平均年令下がって参りました。このように多様な方々のニーズに,研究員会が十分に答えきれていないのも事実です。今後の大きな課題と認識しています。
 一方で残念ながら,研究員会にまだご参加いただけない方がいるのも事実です。もっと皆に研究員会の良さをアピールして行かなければなりませんし,同時に魅力ある研究員会になって行く必要があります。
 今期の研究員会の主な活動です。
 (1) 7月より研究員会委員長と所長との毎月の懇談会を定期的に行うことにしました。
 研究員会からの要望と所長からの要望を忌憚なく出し合っています。
 これにより,研究所の中での活動に研究員会がより積極的に関わって行くことが可能になると期待しています。事実,既に定例委員会報告でお知らせしたように,いろいろなことが実現の方向で進んでいます。
 今後も続けて行く予定ですので,どんなことでもよろしいのでご要望がありましたら,分野の委員か委員長宛にお知らせください。
 (2) 第3回発表コンテストについて
 回を重ねるごとに発表が魅力的になって行くようです。春の集談会では接戦で4名の方が受賞なさいました。おめでとうございました。表彰は平成16年の新年会で行います。私も研究班の班会議で参加できなかったので偉そうなことは言えませんが,欲を言えばもっと多くの会員の投票への参加があると良いなあと思います。
 また既に定例委員会報告でお知らせしたように,実施要項が変更になり,研究員会会員以外の方も対象とすることにしました。より多くの方に入会していただくために研究員会の良い点を知っていただくことが目的です。
 (3) スポーツ大会
 今年は変化を求めて屋外でのスポーツを行うことにしてみました。変化を求めてのものでしたが如何だったでしょうか? 当日はお天気がどうなるか心配しましたが,絶好のスポーツ日和になり45名の会員の参加を得ました。例年のボーリング大会よりも多くの会員に参加していただきました。また,教授会のメンバーからも帯刀,仲村の両先生がご参加下さいました。どうもありがとうございました。さてどんな様子だったかとい言いますと,思いのほか多くのスポーツが行われました。研究所東西対抗ソフトボール(延長11回の大熱戦)を中心に,ミニサッカー,バレーボール,バトミントン,はてはテニスと思い思いに秋の一日を楽しまれたようです。準備に苦心して下さいました中嶋委員に感謝いたします。
 来年は今年の結果を踏まえてより多くの会員が楽しめるものにしたいと思います。
 なお,バトミントンのセットは研究員会室に置いてありますので,使いたい方は事務局の齋藤さんに連絡して下さい。
 (4) 企業との共催による実験機器の基礎セミナー
 今回は顕微鏡の取り扱い方という題名で2回行いました。第1回目は,ここ数年来なかった程の多くの会員の参加を得て大盛況でした。基礎的な内容で聴衆の方に満足して頂けたか不安でしたが,なかなか好評のようで安心しております。部屋に入り切れない方も出たようで申し訳ありませんでした。
 今後も機会とご要望により適宜このようなセミナーを主催したいと考えています。
 是非この実験機器に関するセミナーをというものがありましたら,研究員会までお知らせ下さい。

「研究会同総会広報」 庶務幹事 近藤 丘

庶務報告

  1. 研究会同窓会会員の確認(平成15年11月現在)
      通常会員 805名
      ( 名誉会員64名,所外542名,所内199名)
      賛助会員 31施設(平成15年9月,3施設新規入会)釜石市民病院,真壁病院,内科舟田病院
      購読会員 21件
      物故会員
       木村 芳正先生 平成14年8月 2日
       芦沢 久子先生 平成14年9月27日
       高橋 靖忠先生 平成15年3月 7日
       相澤 慎吉先生 平成15年7月20日
  2. 加齢研ニュース39号発行
       平成15年6月
  3. 第120回集談会
     日 時 : 平成15年6月28日(土) 午後1時から
     場 所 : 加齢医学研究所大会議室
     一般口演(8題),小椋利彦新任教授特別講演
  4. 平成14年度加齢医学研究所研究会同窓会総会,講演会および懇親会
     日 時 : 平成15年6月28日(土)集談会終了後
     場 所 : 総 会 加齢医学研究所大会議室 午後4時から
     講演会 :医学部臨床大講堂 午後5時から
     講 師 :山本敏晴氏
     懇親会 :プロジェクト総合研究棟(旧加齢研病院)
          セミナー室午後6時15分から

今後の予定

  1. 第121回集談会
     日 時 : 平成16年1月30日(金)午後1時から
     場 所:加齢医学研究所大会議室
     第11回加齢医学研究所研究奨励賞授与式・受賞記念講演
     一般口演,新任教授特別講演
  2. 第29回加齢研シンポジウム
     テーマ:個体老化の分子的基盤
     日 時:平成15年12月4日(木)午後1時〜6時
     場 所:艮陵会館 記念ホール
     代表世話人:安井 明
  3. 第30回加齢研シンポジウム
     テーマ:放射線影響と発癌:ゲノムダイナミズムから個体ダイナミズムへ
     日 時:平成15年12月20日(土)午後0時30分〜午後5時20分
     場 所:艮陵会館 記念ホール
     代表世話人:福本 学
  4. 第31回加齢研シンポジウム
     テーマ:癌診断治療の進歩:トランスレーショナルリサーチの立場から
     日 時:平成16年1月16日(金)午後1時〜
     場 所:加齢研大会議室
     代表世話人:工藤 俊雄,福本  学
  5. 第122回集談会
     日 時:平成16年6月19日(土)午後1時から
     場 所:加齢医学研究所大会議室
  6. 平成15年度加齢医学研究所研究会同窓会総会,講演会および懇親会
     日 時:平成16年6月19日(土)集談会終了後
     場 所:総会 加齢医学研究所大会議室
  7. 加齢研ニュース発行
     40号 平成15年12月
     41号 平成16年6月

東北大学創立100周年記念事業について
 東北大学は,1907年(明治40年)に創立され,2007年(平成19年)に百周年を迎えます。
 創立百周年の記念事業として本学では「知を創出し,人を育てる,開かれた大学へ」というスローガンのもとに,次の4つの事業を計画しております。
 (1)「東北大学基金」の創設
  自主・自律性と自己責任の時代に臨むにあたり,東北大学に基本財産を設け,その充実をはかる第一歩として,「東北大学基金」を創設いたします。
 (2)「記念建造物」の建設
  川内キャンパスの中央部にシンボル的要素をもった「東北大学100周年記念建造物」を建設します。また,川内北キャンパスの教室や食堂・カフェテラス等をコロネードで結ぶプラザと千貫沢の環境整備を考えています。
 (3)「百年史」の刊行
  本学の一世紀にわたる輝かしい活動とその発展を客観的に記述し,本学が,国内外における学術の発展にいかに貢献し,社会的要請にどのように対応してきたかを明らかにします。
 (4)「催事」の実施
  記念式典,特別講演会,記念シンポジウム,本学が保有する資産等を一般に開放する特別展,顕彰事業,学生・教職員及び一般市民が参加できる各種イベント等を実施します。
 これらの事業実現のために,募金目標額を50億円とし,現在,学内教職員,全同窓生の皆様方及び各企業等へご協力を依頼しているところです。
 また,記念事業推進のために,財団法人東北大学研究教育振興財団のもとに,百周年記念事業推進実行委員会(委員長を元本学総長の西澤潤一氏)を組織していただきました。この委員会は同窓生を中心に,約五百名の方々から構成されております。
 つきましては同窓生の皆様には,百周年記念事業についてご理解とご賛同を賜りますようお願いいたしますとともに,今後ともより一層のご支援のほどよろしくお願いいたします。

〇 百周年記念事業問合せ先
(1)記念事業について:東北大学事務局百周年記念事業室
  〒980-8577
  仙台市青葉区片平二丁目1蕃1号
  TEL 022-217-5059
  FAX 022-217-5030
  Eメール anniv100@bureau.tohoku.ac.jp
(2)募金事業について:財団法人東北大学研究教育振興財団
  〒980-0811
  仙台市青葉区一番町四丁目4蕃28号 MUS仙台店3階
  TEL 022-225-1316
  FAX 022-225-2029
  Eメール tuf-anniv100@jasmine.ocn.ne.jp

おしらせ
〇 「東北大学百年史」の最初の1巻となる第4巻「部局史1」が刊行されました。購入を希望される場合には,「東北大学出版会」(TEL:022-214-2777)にお申込み願います。

「編集後記」

おかげさまで,今回はいつもより内容が盛りだくさんになりました。今後も投稿など,是非ご協力をお願いいたします。
舟橋淳一